ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

YouTubeのミスは日常茶飯事

YouTubeで問題ないはずのチャンネルが、YouTubeパートナープログラムから外され、数日後に復活したという事が話題になっています。

www.huffingtonpost.jp

今回は珍しい性教育ということでネットメディアが記事にしていますが、このような事例は日々発生しています。

f:id:AllAboutKamikura:20190703164050j:plain

YouTubeで違反した場合のペナルティ

YouTube利用規約、コミュニティガイドライン等を設定し、特にここ数年、YouTubeにアップロードされるコンテンツの健全化に向けて動いています。

各チャンネルの状況にもよりますが、YouTubeでのペナルティは

  • ライブ配信などが出来なくなる
  • チャンネルの収益化停止(YouTubeパートナープログラムに参加出来なくなる)
  • YouTubeチャンネルの停止

など、違反が重大になればなるほど重いペナルティになり、さらにGoogleアカウントの停止という最上位のペナルティも存在します。

よく判断を間違うYouTube

問題は、このペナルティの判断が間違うことがあるという事です。

無音の動画に、何かの音楽と一致したという警告が来たり、なんの違反もないはずのチャンネルが何らかの違反になって突然停止することは日常茶飯事となっています。

この間違いがどこからくるのかは、YouTubeコントリビュータープログラムに参加し、各国の事例を長期間みたり聞いたりしても、謎のままです。YouTube内部情報の壁はかなり厚いです。

Get involved with YouTube Contributors - YouTube Help

そんな公開されない内部プロセスを、世界各国の様々な事例、自分のチャンネルが実際に停止されたりした経験などを総合的に予想すると。

ペナルティの判断をするプロセスの中に間違いが入り込む隙間があるため。

であることは間違いないです。

プロセス自体に問題があるのか、実際にそれを実行する人間の問題なのかはよくわかりませんが、おそらく両方でしょう。

この手の間違ったペナルティを復旧するためのプロセスも用意されています。

間違った判断は、通常の再審査プロセスで復旧しますが、このプロセス外で復旧している事例もたびたび確認されています。

この通常のプロセス外の復旧はかなり謎の部分ですが、内部プロセスにはミスに気づいたらしれっと元に戻すような対応が出来るようにもなっているようです。

詳細は一切説明しないYouTube

おそらくユーザーの不満は、ペナルティの詳細を一切説明しないことでしょう。

著作権違反か、ガイドライン違反かなどの概要は通知されますが、個別の事例の詳細は一切説明されませんし、聞いても誰も答えません。そもそも聞くところもありません。

詳細を説明すると、詳細の判断の内容、ペナルティの閾値等が漏れてしまうからで、その情報を元にギリギリを狙われるのを防ぐためでもあります。

復旧された際の、審査結果等の詳細も公開されません。

判断を間違っていたとしても、内部でどのような判断が行われ、最終的にそのような判断になったのかなどの情報は一切公開されません。

ほとんどの場合は「担当者が間違った判断や操作で、ペナルティ状態になったが、そのミスに気づいて復旧させた」だけのことでしょう。

グーグルが消える日 Life after Google

グーグルが消える日 Life after Google

 
世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

 
ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

 

 

YouTubeの再生回数不正問題と音楽チャートの順位

YouTubeSpotifyなどで再生回数を水増しして、人気があるように見せかける手法があるようです。

しかし、様々な指標から算出される音楽チャートでは、YouTubeの水増し再生回数は全く考慮されていないようです。

YouTubeでは同じアカウントなどでの大量のくり返し再生は再生回数の数字に反映されませんが、そのアルゴリズムをうまく逃れる方法で再生回数水増しをするような工場が存在するそうです。Spotityの場合なら、有料のアカウントを大量に作成して再生するような手法もある用です。

おそらく様々な手法で再生回数の水増しが行われているようですが、そのような水増しによる再生はチャートには反映されないようです。

様々なジャンル、アーティストの再生回数が水増しされていると推定されていますが、K-POPはカテゴリ全体での水増しが行われていると考えている人が多いようです。

f:id:AllAboutKamikura:20190625205035p:plain

BTSの4億回再生

BTSのBoy With Loveという楽曲は公開から2ヶ月ほどで再生回数4億回を超えたとしています。

f:id:AllAboutKamikura:20190625205319p:plain

Sam Smith 3.5億回

同じくらいの再生回数の楽曲としてSam SmithのDancing With A Strangerは公開から5ヶ月ほどで約3.5億回となっています。

どれも2019年6月25日現在の再生回数。

このYouTubeの公開からの日数、再生回数、評価の数だけでみるとBTSの方が人気がある見えます。

現在の音楽チャートはストリーミングでの再生回数、ラジオのオンエア回数など様々な指標から算出されています。本当に人気があれば、アメリカの主なチャートで上位に入るはずです。

American Top 40 6月22日付

Sam Smith 3位、BTS ランク外

Billboard Hot 100 6月29日付

Sam Smith 12位、BTS ランク外

TOP 40 - June 22, 2019 | American Top 40 With Ryan Seacrest

Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | Billboard

この音楽チャートのランキングをみると、YouTubeのような再生回数を何らかの形で水増しできる物は、チャートの順位にはほとんど反映されていないことがわかります。

AKB商法とは何だったのか

AKB商法とは何だったのか

 
音楽と意図―ヒットチャート考現学!

音楽と意図―ヒットチャート考現学!

 

 

DELL Latitudeが体験できるDELL Cafe

f:id:AllAboutKamikura:20190619001143j:plain

DELLは2019年6月18日と19日の2日間、東京都港区の新橋駅近くで企業向けLatitudeやモニター等の最新製品を体験できる特設カフェを運営しています。

The Core Kitchen / Spaceで行われている物で、働き方改革などに役立つ最新の企業向けノートパソコンのLatitude、それと組み合わせて利用出来るモニター製品、各種周辺機器などを実際に試せる状態で体験できるようにしたカフェです。

goo.gl

f:id:AllAboutKamikura:20190619001415j:plain

Latitudeは企業向け製品ということで、一般の家電量販店などではほとんど見かけることはありません。

DELLのイベントなどでは実機を確認できますが、なかなかほぼ全ての機種を利用出来る環境というのはないので、カジュアルに確認したいような方には役に立つイベントになっています。

f:id:AllAboutKamikura:20190619001311j:plain

Latitude 3301

低価格なLatitude 3301など、各ノートパソコンはそろっていますし、各種最新モニターもあり、それぞれType-Cケーブル1本だけで接続できる状況を試すことも出来ます。

最新のウルトラワイドモニター、2本のUSB-Cを使って100W以上を必要とするモバイル・ワークステーションにも電力を供給できる周辺機器なども展示されています。

f:id:AllAboutKamikura:20190619001358j:plain

f:id:AllAboutKamikura:20190619001546j:plain

f:id:AllAboutKamikura:20190619001605j:plain

企業向けパソコン以上に実物を見る機会が少ない、DELL純正のバックパックなども全て手に取って確認できるようになっています。

簡単に画面を共有して会議ができるIntel Uniteのような関連ソリューション。それを使うのに便利な大画面モニターなども展示しています。

f:id:AllAboutKamikura:20190619001622j:plain

2日間限定ですが、東京の新橋の平日の夜まで開催されています。

DELL製品を実際に触って確認できる貴重なイベントなので、近くに立ち寄った場合、近隣にお勤めの方などは、今後のシステム刷新のためにこのような機会を生かしてみてはいかがでしょうか。

https://japancatalog.dell.com/c/2019/06/06/期間限定!dell-cafeオープン!/

メモリ1.5TBのMac Proよりハイエンドのワークステーションは約3,800万円

Appleの開発者会議WWDC19で最上位のMac Proが発表されました。

2019年秋に発売するそうで、28コアのIntel Xeon、ストレージではなく最大メモリが1.5TBなことなどが注目されています。

単純なスペックはもちろんですが、筐体全体の冷却性能などにはかなり力を入れていることがわかるMacとしては待望のハイエンド製品で、開発者、クリエイターなどには注目製品になります。

そんなハイエンドの製品ではWindowsLinuxを使うならさらにハイスペックな製品はPC各社から既に発売されています。

Lenovo ThinkStation P920

ThinkStation P92の場合、30万円ほどから購入可能だが、合計48コアになるデュアルXeon、メモリーの構成は1TBなどハイスペックなカスタマイズにした場合で100万円の割引きがあり、販売価格は600万円ほど。

f:id:AllAboutKamikura:20190604171803p:plain

www.lenovo.com

HP Z8 G4 Workstation

こちらもデュアルXeonの合計48コア、メモリの構成は1.5TB(128GB×12)、NVIDIAの最高級ビデオカードなどで販売価格は1,500万円ほど。このうちメモリが約1,000万円。

f:id:AllAboutKamikura:20190604172454p:plain

jp.ext.hp.com

DELL Presicion

こちらはデュアルXeonで56コア、メモリ3TB、NVIDIAビデオカードは3枚などの構成も可能で、約3,800万円。この中で最も高価なのが3TBのメモリの3,000万円ほど。

f:id:AllAboutKamikura:20190604172806p:plain

www.dell.com

Mac Proの価格はどうなる

MacOSにこだわらなければビデオカードなど構成は選び放題で今すぐMac Proより高い構成のワークステーションは買えます。ただし超高価。

特に高いのがメモリで、秋葉原で一般的に買えるメモリモジュールは16GBで1枚1万円程度。ワークステーション用の容量が高いのは数が出ないのと高価なので、秋葉原では購入が難しいですが、32GB、64GB、128GBのメモリモジュールは世の中に存在しているようです。

ワークステーションでメモリを1TBなど載せるなら、128GBのメモリモジュールが必要で1枚あたり100万円程度で計算すると良さそうです。

Mac Proの場合、1.5TBにするには128GBのメモリモジュール12枚必要なので、メモリだけで1,000万円程度になることが予想されます。

おそらく、Mac Proを選ぶ一般的な構成で100万円程度になると思います。メモリを最大まで載せる場合、よりハイエンドなCPUやビデオカードを選ぶでしょうから、メモリを最大にした場合は、1,000万円のメモリにくわえて数百万円という構成で上記のHP Z8 G4に近い1,500万円近い価格になるかも知れません。