ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

アメリカの日本式仏教の布教は日本よりかなり熱心

日本人は仏教徒が多いことになっていますが、なんとなくの仏教徒がほとんどなのが実体かと思います。実際に宗教観自体は薄く、仏教徒と言っても、神道キリスト教なんかも慣用かと思います。

具体的に宗教関連での行事と言えば、クリスマスやらお正月、お盆、結婚式や葬式の時くらいしかそれっぽいことをしないと思います。

それ自体は、八百万の神で何でもありな日本の宗教に関する寛容さを表しているのかと思います。

そんな日本で信者が多いとされるお寺が、普段信者(というより檀家というべきでしょうか)に何をやっているのか私は知りません。しかし、アメリカの仏教はかなり布教に熱心なようです。

よく、アメリカのテレビ番組や映画で、キリスト教の日曜学校に行くような場面が描かれていますが、あの仏教版があるようです。

先日アメリカに行った際、アメリカの浄土真宗のお寺に行く機会がありました。

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そこの本堂みたいなところには、椅子が用意されています。和風な外観と鐘、内装と仏像を除けば、アメリカのテレビ番組なんかで見たことのあるキリスト教の教会そのものです。

日本での仏教と言えば、お葬式の時に、お坊さんが一方的に何を言っているのか全くわからないお経を唱えているだけの印象しか個人的にはありません。多分、日本でも違うお寺もあるのでしょう。

アメリカのお寺では、お経をお坊さんと一緒に唱えるような、定期的な仏教イベントを開催しているようです。

今回、始めて知りましたが、浄土真宗は「南無阿弥陀仏」と唱えるそうで、関連のお経の読み方と意味が、椅子に備え付けの本にしっかりと説明してあります。

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このため、どこのページかを説明した上で読むので、そのページを開けば誰でも意味を理解しつつ、お経を唱えることができるのです。

また、歌を歌うコーナーもあり、誰かが作詞作曲した仏教関連の歌をみんなで歌い、お坊さんのいい話を聞くコーナーを経て、最後はお坊さんと握手して帰宅というような感じで終わっていきます。

 日本の仏教はオリジナルのチベット仏教徒とはかなり違う物ですが、その日本式仏教も、太平洋を渡るとさらに変化していくようです。

アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる

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