ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

8K動画制作が一般ユーザーの手の届くところへ

現在、一般ユーザーが手の届くところにあるデジタルカメラで最高解像度なのが、ニコンD810です。このカメラで撮影できる静止画の最高解像度は7,360×4,912ピクセルとなります。


D810 - 概要 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング

これはこれですごいのですが、テレビ放送なんかが現在絶賛推進中の4Kのさらに先の8Kは、テレビ放送系では7,680×4,320、映画では8,192×4,320となり、解像度が足りていません。

高解像度だけで考えるとSIGMA SD1 Merrillの4600万画素がありますが、撮影できる解像度自体はRGBの関係で4,800×3,200となっています。

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写真はNHKが公開したセンサー一枚で60fpsの8K動画を撮影できる1億3,300万画素のセンサー

8K解像度を実現するには、3,600万画素程度が必要となります。ニコンD810は3,700万画素ですが、センサーの縦横比の関係で、横方向の解像度が足りていません。

静止画と動画の両方で8Kに十分な解像度を実現するには、3,800万画素あればいいのですが、とうとう5,000万画素クラスのカメラが登場するそうです。

うわさ情報では2月上旬に日本のカメラメーカーから5,000万画素クラスのデジタル一眼レフカメラが登場するそうです。

ネットのうわさ情報なので真偽は定かではありませんが、Canon EOS 5Dsという名前だそうです。

もちろん、これは静止用のカメラなので8K動画に対応する機種では無いでしょう。このような一般ユーザーに手の届く範囲で、8Kに耐えられる解像度の静止が撮影できれば、8K動画を作成することも可能です。

長時間を短縮するタイムラプスや、クレイアニメーションなどで使われるストップモーション用としてです。

4K解像度が流行りだした2013年頃、4K動画自体は映画やNHKが撮影したような物しかありませんでした。これらの画像使用料は高い事もあり、4Kテレビを売りたい予算の無い中国企業等は、タイムラプスを使ったサンプルがほとんどでした。

現在、5Kのディスプレイが発売されていますし、おそらく今後はそれ以上の解像度のディスプレイが続々と登場してくるでしょう。

このような高解像度ディスプレイや今後確実に登場するであろう8Kディスプレイで表示するための動画を作り貯めておく用として、高解像度カメラの需要は確実にあります。

なにしろ現在の8K対応カメラは、世界的に見てもNHKくらいしか使っていないし、史上にほとんど無いという状況があります。

実際に発売されたら、静止画用途だけで無く、そんな用途にも売れることは確実でしょう。

 

4K/8K放送&スマートテレビ最前線

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4K&デジタルシネマ映像制作 (玄光社MOOK)

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