ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

アメリカでWiMAX利用を2011年にあきらめた理由

日本でのWiMAXはWiMAX2+になり、速度も高速に、エリアも順調に拡大しており、データ通信で使うならUQ WiMAXはかなり便利に使えるサービスです。


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しかし、海外でのWiMAX系のサービスは収束傾向にあり、日本のようにフル活用している人は多くない様子です。私は、2011年の段階でエリアの拡充が期待できないため、WiMAXを海外で使うのをあきらめていました。

個人的にアメリカでよく行く都市に、展示会等が行われるラスベガスと、ロスアンゼルスがあります。2011年の段階で、ラスベガスでのWiMAXは展示会、特にIT系で来るような人をターゲットにしているのか利用できる範囲も広く、日本と同様に使えたりしました。

しかし、それ以外の都市では、利用できる範囲が狭すぎて使い物になりませんでした。

たとえば、2011年の段階でロスアンゼルスWiMAXを利用しようと思ったら、スポット的にある場所に車で移動して使わないと行けないという状況でした。このため、ほとんど使い物にならず、利用をあきらめるしかありませんでした。この状況は、2012年になってもほとんど同じでした。この時点でラスベガスは別として、アメリカ本土、その他の国でのサービス含め、WiMAXの普及はあきらめざるを得ないという状況でした。

この頃になると、市場はLTEに傾きだしており、アメリカでのWiMAXの穴の開いたエリアの拡充も期待できません。

LTE自体は、2014年頃になるとほとんどのアメリカの主要都市で十分に利用できるようになっていましたが、WiMAXは印象としては細々とサービスを続けているという状況です。

そのWiMAXアメリカでサービスしていたClear社はSprint傘下になり、まだサービスを続けていますが、エリア自体の拡充はされずに中途半端なままとなっています。

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2015年2月現在の、日本人もよく行くだろうロスアンゼルスのサンタモニカからベニスビーチのあたりのエリアですが、このようにぽっかりとWiMAXのエリアには穴が開いている状態です。

Sprintのカバー範囲

都市によっても充実度は異なりますが、ラスベガスのような比較的充実しているところで使うならともかく、旅行者が様々なところでデータ通信しようと思った場合には、なかなか厳しい状況なことがわかると思います。

そんな、WiMAXですが、UQ WiMAXと契約したWiMAX搭載パソコンを、アメリカと韓国では便利に使えることもあります。UQが提供しているローミングサービスの、World WiMAXというサービスがあり、これを利用すれば比較的安く現地でデータ通信できます。

もしも電波が入るなら現地で利用できるかどうか確認するのもいいかもしれません。


WORLD WiMAX(海外でのWiMAX利用)|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+

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