ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

VAIOの新製品で考える日本企業のブランド価値

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日本人はなぜかソニーと、パソコン関連でのVAIOブランドが好きですね。

そんなVAIOが分社化されて始めて本格的な製品を発表したと言うことで、いろいろな意味で注目を集めているようです。

VAIOの製品そのものはともかく、VAIOがそこまで注目を集めているのは、日本で人気の高いソニーと、そこから分社化された元ソニーVAIOだからですね。

日本で注目を集めるのは日本の会社なので当然ですが、海外での注目度は残念ながらそれほどでもありません。

日本の同業他社と比べた場合の、ブランドの人気度は多少高いかもしれませんが、日本ほど注目は集めていません。今時の電化製品関連メーカーでのブランド価値は、アップルが一強で、それを除くと韓国メーカーも含めてドングリの背比べでしかありません。

もちろん、ウォークマンだとか、ビデオカメラだとかの小型機器が強かった時代の1990年代は、もっとソニーのブランド価値は高かったでしょう。しかし、現時点でグローバルでのブランド力では、アップルがこの手の分野では他を寄せ付けない一強となっています。

日本にいると、ソニーパナソニック東芝、日立、シャープといった日本の優良企業が強そうな気になってきますが、白物家電含めて日本の家電メーカーのブランド価値はグローバルではかなり低下しています。

そんな中でも、各社は自社の強いところを伸ばそうとしており、ソニーから分社化して何でもやりたいことを出来るようになったソニーの今後の展開には期待したい方は多いでしょう。

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この分野では、今までPCのハードウェアを出していなかったマイクロソフトまでがライバルになっており、日本での圧倒的な人気のVAIOも状況はかなり厳しくなっています。

今回発表されたVAIO Zが、今までVAIOが好きだった人が飛びつくような製品なのか、全く興味が無いのかはわかりません。しかし、製品自体はよく出来ているようなので、少なくとも小型ながらハイスペックな2-in-1に出来るパソコンが欲しい方には、選択肢に入れるべき製品になっているようです。


VAIO新製品発表会 2015年2月16日 - YouTube