ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

Windows 10からはユーザー企業も意識改革が必要に

Windows 10は従来とは異なり、年に数回は機能強化のアップデートが提供され、常に最新機能が利用できるようになります。

一般ユーザーにはそれでもいいかもしれませんが、企業等での管理を考えると、ユーザーが勝手にアップデートされると対応できなくなるので、自社の環境で問題ないことを検証した上でアップデートを提供するような形の方が好まれます。

一般ユーザー向けのWindows 10は、マイクロソフトより提供される最新の環境を常に利用しつけられる最新化モデルのCB(Current Brunch)が提供されます。

一方で、企業向けの最新化モデルは各システム担当者がアップデートタイミングを設定出来る企業向け最新化モデルのCBB(Current Brunch for Business)として提供されます。

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ちなみに、これは機能更新のアップデートで、どの最新化モデルでも定期的に提供されるセキュリティ更新や単純なバグフィックスは別途常に提供されます。

従来のシステム管理者は何年かに一度のシステム更新の際に、既存システムとの互換性検証等が必要でした。このため、対応が遅い企業ではいまだにWindows Vistaを使用していたり、そこで働く従業員は、最新とは言えない環境で作業せざるを得ず、最新の環境で利用する他社よりも生産性が落ちる使い方をしている企業も多いのが現状でした。

これからは、OS自体に最新の機能が短期間のうちに次々に追加されていきます。従来は少なくとも数年単位だった新しい利用方法も、数ヶ月以内にキャッチアップできるようになります。

これを生かすかどうかは、企業のポリシーによっても変わってくるでしょうが、少なくとも従来のような何年かに一度しか、新機能の検証をしないような対応は時代遅れと言えるでしょう。

OSの検証は当然ですが、常に生産性の高いIT機器の利用方法を模索していくことも当たり前になっていくでしょう。