ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

2016年から利用出来るようになるPCの各種機能

PC産業は日本の東芝富士通が再編に向けて動き出しているように、変革期にあります。PCのシェアの話は長くなりますが、PCという物が2016年に具体的にどうなっていくかを考えてみましょう。

マイクロソフトSurfaceシリーズは良い意味でPC産業にかなり影響を与えました。この結果、Surface風にディスプレイ部分が本体で、カバー圏キーボードをがオプションとなる製品が2015年頃からいくつか登場しています。

この流れはこれからも続きそうですが、単にギミックをまねしただけではなく、Surfaceよりも先進の機能を先取る製品が多いようです。

例えば

  • 2016年から本格的に普及すると思われるUSB 3.1USB Type-Cの採用
  • 無線でディスプレイや各種周辺機器と接続できるWiGigへの対応

がインターフェース面での大きな変革です。

これによって便利になるのが、各種機器の充電と、ワイヤレスでの周辺機器との接続です。

周辺機器との接続ではThunderbolt 3も注目ですが、こちらはUSB Type-Cとコネクタ形状が同じなので、Type-Cへの対応と同時に対応する機器もあるでしょう。

Type-Cでの給電によって、ACアダプタやケーブルを機器ごとにそろえる必要がなくなり、1つのType-C対応充電器とケーブルだけで多くの製品で充電が出来るようになります。

WiGigならディスプレイを含め、無線で各種周辺機器へ接続できるようになり、Thundabolt 3でもケーブル1本でディスプレイを含めて各種周辺機器に接続できるようになります。

薄くて軽いタブレットを持ち歩き、オフィスや家ではとりあえずUSBやThunderbolt 3と共有の充電用ケーブル1本だけを接続すれば、簡単に他の機器と接続できるようになります。

これに加えて、IntelRealSenseのような、より先進機能を持ったカメラやセンサーを搭載する製品が出てくるようです。これによって、コンテンツ制作面はもちろん、よりセキュアながら今までよりも簡単なログインにも対応するようになります。

ペン入力対応はハードウェア面では当然となり、ソフトウェア面での拡充が期待されます。

これ以外にはLTEモジュールを内蔵する製品も増えるようで、単体でのネット接続も比較的簡単になりそうです。

一方で、まだまだ普及には時間がかかりそうなのが、PCのワイヤレス充電です。こちらの開発自体は進んでいるので、数年後には利用出来るでしょうが、すぐに実用というわけではなさそうです。

というわけで、今後数年を見据えると、USB 3.1やUSB Type-Cに対応し、WiGigも利用出来る製品なら今後のテクノロジの進化にも取り残されずに安心して利用出来るでしょう。

PCはコモディティ化して、どれも同じだと思う方も多いかもしれませんが、PC自体はまだまだ進化途上です。