知り合いの外国人がしばらくさいたまの筆者宅に宿泊していたので、日本を案内していました。
本人の都合があり、都内のAirbnbの部屋に移動するというので、Airbnbってのはどんな所なんだと思って見学してきました。
Airbnbに何を求めているかにもよりますが、Airbnb用に一部屋貸し出している物件は想像以上にいろいろとしょぼかったです。
不満点その1 部屋の場所がわからない
まず、外国人がその場所に行くには日本の住所だけではかなり難しいです。
日本の住所等になじみがある日本人にとってはそれほど難しくはありませんが、その案内もAirbnbの宿泊先提供者であるホストからはなく、場所を探すだけでもかなり苦労してました。
不満点その2 鍵の受け渡し
なんとかその場所にたどり着き、部屋に入るには、鍵が必要なわけですが、直接受け取るのではありません。
今回の場合は、集合住宅でよくある回転式ロックタイプの郵便受けの鍵を開け、郵便受けの中に入っている鍵を使って部屋に入ります。
チェックイン時間を30分以上すぎて部屋に入ろうと、郵便受けを開けても鍵が入ってません。
ホストへメッセージを送っても返事がないので、ホストの電話番号へ代わりに私が連絡してみました。
チェックイン時のトラブルで電話はあり得るはずなのに、いつになっても電話に出ません。
しばらくすると、Airbnbのプロフィール画像とは全く別人が建物から出ようとし、目的の部屋の郵便受けを開けたまま困っている私たちを見ると黙って鍵を渡してきました。
どうやら、部屋の掃除を担当している人のようです。
チェックイン時間を過ぎて掃除をしていたのでしょうが、よくわからない対応でした。
不満点その3 変則的な構造の部屋
なんとか部屋には入れました。
宿泊先はおそらく一般的な間取りで言うと1LDKで、40平方メートルくらいあるようですが、変則的な構造で普通に住むには不都合がありそうな間取りです。
周辺の相場からみると月に15万くらいで、Airbnb専用に借りている(もしくは所有している)ような部屋のようでした。
Airbnbでの価格は3人宿泊できて1泊8000円くらいのようです。
部屋はAirbnbの広そうな部屋の画像とは全く違い、床面積はそこそこありますが、構造上かなり狭苦しい部屋です。
写真がうまいのでしょうが、変則的な構造なことは全く伝わりませんし、サイト上には説明もないのでどのくらい狭いのかがよくわかりません。
このあたりを気にする人にとっては不満が残る物となるでしょうし、1週間単位くらいで滞在したい場合にはかなり困る事になりそうです。
掃除のレベルは中の上、程度でしょうか。
不満点その4 設備がしょぼい
部屋の広さや構造はともかく、設備がかなりしょぼいです。
あるのは冷蔵庫、洗濯機、基本的なフライパンややかん、数個のコップ、ソファーとテーブルだけです。
テレビはないし、何か作業をしようと思っても、低いテーブルだけで、机や椅子がないのでかなり苦労するでしょう。
布団はベッドではなく、布団が人数分一式用意されているだけです。Airbnbで高収益を得るためのサイトによると、ベッドだと場所を取ってしまい人数が限られるので、布団を用意する方が良いそうです。この物件もそのようにしているようです。
不満点その5 中途半端にいろいろ遠いし備品もない
この物件は都内の繁華街近辺にありますが、普通に生活するための必需品の入手に困ります。
歩いて10分圏内にコンビニ、スーパー等はありますが、どこの繁華街でも共通するようにスーパーは狭いし、すごく近いわけでもない。
コンビニで弁当を買うとか、近場のレストランで食事をするような場合にはそれほど問題は無いのですが、自分で何かをしようとするにも備品が少なすぎるので困ります。
不満点その6 チェックイン時に完璧な状態ではない
タオル等の基本的な備品はあるのですが、洗濯してバスルーム内の乾燥機能で干している状態で、湿ったタオルがあるだけでした。
つまり、チェックイン時にすぐに何でも出来る状態になっているわけではないということです。
備品や設備にその説明があっても、自分で持って行く方が無難のようです。実際、Airbnbに慣れている外国人はシャンプー等も含めて持参していました。
不満点その7 設備の説明が一切無い
今回宿泊するのは外国人で、Airbnbのサイト上には英語の説明で書かれているのですが、部屋の中に英語の説明は一切ありません。
洗濯機はもちろん日本語ですし、お湯やエアコンは部屋に設置されている物がタダ置いてあるだけで、英語の説明のような物は一切用意されていません。何も知らない外国人は何が何だか分からない状態で、探りながら使うという事になるでしょう。
バスルームは部屋の中で洗濯物を干せるタイプの物ですが、おそらくこのようなバスルームは海外ではそれほど多くないと思います。この説明もないので、なんでバスルームが暑くて、濡れたタオルがあるんだという状態になっていました。
不満点その8 布団がしょぼい
前述したように、自分で敷くタイプの布団が用意されているのですが、こんなぺらぺらの布団は今時あるのかなと思うようなぺらぺらうすっぺらい布団でした。
ぺらぺら度合いはともかく、真冬にあれだけではエアコンを使わないと寒くて眠れないくらいの刑務所で使ってそうな寒そうな布団です。
布団はニトリのサイトを見ると一番安い5000円の布団セットがありますが、それを使い込んでさらにヘニャヘニャにしたような感じの薄っぺらい物でした。
さいたまの自宅で提供したかけ布団1枚だけを畳んだ厚みと、3人分の布団セットを重ねて置いている厚みがほとんど同じで、寝る場所にある程度こだわりがあると、かなりがっかりすることになるでしょう。
総合すると
今回はたまたま1部屋をみただけで、もっと良い部屋もあるのでしょうが、Airbnbのサイトを見るとこの部屋ですら高評価なので、Airbnbはこの程度の部屋が多いのでしょう。
日本に限らないのでしょうがAirbnbの部屋を提供している人、特に部屋をまるごと提供しているは、それでの金儲けが最大の目的というのを頭に入れておくといいようです。
このため、利益を少しでも出すために、部屋の設備は最低限、ホテルなんかと比べるといろいろと足りない部分もあるので、割り切って使う必要がある。
例えばそこそこ良い布団が欲しい場合には、宿泊する前にどんなタイプの布団なのかをしっかりと確認するような前準備が必須。
仮に、旅先で誰かの家に宿泊して交流したりしたい場合は、家の中の一部屋を貸してくれるようなタイプのホストを探すと良いでしょう。特に海外のような見知らぬ地域の、よりローカルな文化を知りたい場合には良いように思います。
単に安いだけのホテルとして探す場合は、安いのには理由があるという前提で部屋を探しましょう。
副業ビジネスとしても将来有望! インターネット民泊仲介サービスAirbnb入門ガイド
- 作者: Airbnb総合研究会
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る