毎年6月上旬に行われるComputexで、毎年恒例となっているASUSのプレスイベントが行われました。
同社のジョニー・シー(Johnny Shih)会長が中心となって、パソコン、タブレット、スマートフォンの最新製品をこの場で発表します。
今回もZenbook 3、Transformer 3、Transformer 3 Proといった最新のパソコンやタブレット、スマートフォンのZenfone 3シリーズが発表されました。
今回は最後に今までとは全く違うジャンルの製品を発表しました。
それが「Zenbo」です。
Zenboは自走式のロボットです。顔部分が液晶になっており、AIにより会話してコミュニケーションを楽しむことが出来ます。IoT的な機能もあり、家庭内の家電製品のコントロールも出来るようになるようです。
詳細は公開されていませんが、Intel製のプロセッサーが入っているようです。
似たような製品にはソフトバンクのPepper、シャープのRoBoHoNがあります。
どちらもロボット的な動きが出来る製品で、価格が20万円とそれなりに高価な製品となっています。
ASUSのZenboはタイヤで自走し、動作するのは顔部分で、向きを変えたりするような動きだけ。
動きを楽しむロボットとしては機能は落ちますが、その分価格はかなり押さえています。
発表された価格は599ドル。
アメリカドルなので、日本円にすると7万円以下になるでしょうか。
他社の製品に比べると1/3程度の価格です。
AI的な機能はおそらくクラウドを通すことになるので、どの製品もハードウェア機能としては大差ないでしょう。
動きのかわいさみたいなのは他社製品より劣るでしょうが、より手に入れやすい価格のため、販売台数は多くなるかも知れません。
さらに重要なのが開発者を広く募集している点です。
発表時点で開発者の登録は始まっています。これを使って何かをしたいと思った方は、かなり早い段階で情報を入手し、開発のための準備は確実に出来るでしょう。
今回のデモは英語で行われ、英語でのコミュニケーションが出来るように振る舞っていました。デモだけでなく実機でもこれが実現できるなら、現時点でもなかなか面白い製品になっているようです。
日本語を含め複数言語への対応がどうなるのかなど、発表されたばかりながら、かなり興味深いロボットである事は間違いないないです。
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