佐賀県教育委員会のシステムに不正侵入され、情報が抜き出されたそうですね。
この佐賀県のシステムはSEI-Net(Saga Education Information Network)で、凸版印刷が開発したICT教育支援システムだそうです。
このシステムは2013年から販売が始まっているので、佐賀県以外の教育委員会も導入しているかも知れませんね。
http://www.toppan.co.jp/news/2013/05/newsrelease130514.html
http://www.toppan.co.jp/solution/seminar/kyoiku2015/01.html
2015に行われたセミナーでは、2017年度まで毎年改良を重ねるとしています。
数年間かけてどのような部分が改良されたのか不明ですが、今回の不正ログインをニュース報道で見る限り、脆弱性をふさいだり、基本的なアカウント管理に関しては改良が進んでいなかったようにも見えます。
つまり、基本的なシステム管理と、アカウント管理が出来ていなかったのではなかったようです。
佐賀県のシステムに関しては、導入当初から問題点が多数報告されていました。これに限らず、教育現場のIT利用に関しては、指導側もあまり理解していない状態で利用し、システム管理もほとんど出来ていない事が多いようです。
筆者は、教育現場でのデバイス導入や、実際のデモ授業を取材したことがありますが、現場の管理者に効くと、様々な縦割りによる弊害が発生しているようでした。
例えば、現場にデバイス側の業者がいて、問題が発生し、原因はサーバー側に問題があることが推定されても、サーバー側は指定業者しか触れないので、その場で業者は何も出来ないようなこともあるようです。
佐賀県のシステムは校務管理、 学習管理といった総合的な教育関連システムのようですね。現場がほとんど管理できない段階で、未成熟の大きなシステムを導入したことで、これらの一連の騒動になっているような気がします。
このシステムに限らず、最近は様々な教育関連システム導入が増えているので、今後も同じような問題が出てくることが予想されます。
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