ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

日本のレノボ開発責任者の内藤氏によるいい話

レノボThinkPadは、日本の横浜にある大和研究所で開発されています。

ここでThinkPadの研究開発に関するプレス向けイベントが行われました。

最新のThinkPadに関する話題ももちろんありますが、とりあえずレノボ・ジャパンの取締役副社長内藤在正氏による、どの会社のどの仕事にも当てはまりそうな役立ちそうな話を紹介したいと思います。

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レノボThinkPadに詳しい人は、内藤氏はThinkPadのトップだと思っている方も多いと思います。現在はレノボの先端テクノロジーを担当しており、大和、米沢のNEC PC含めた日本の開発の責任者でもあり、ThinkPadだけをやっているわけではないとのことです。

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この日本国内の責任者である内藤氏がエンジニアに常に言っていることは

「あなたが何を担当していようと、あなたが作ったThinkPadは、あなたがお客様にご説明できるように理解しなさい」

「どうしてこの製品を使っていただくとお客様のお役に立てるのかを、自分で理解しなければThinkPadの開発のエンジニアと言えないんだ」

という事だそうです。

与えた仕事をこなさせるだけなら誰でも出来るでしょう。

重要なのは単に与えた仕事をやるだけでは無く、それによって各人を成長させ、さらに仕事の成果も高めてもらうということでしょう。

ThinkPadのベースにあるのは、お客様がオフィスから離れても仕事を続けられるようにし、生産性を高め、自分の時間を増やすためのツールということです。

各エンジニアには自分の成果がThinkPadの生産性向上にどう寄与するのかを常に把握させ、よりクオリティの高い仕事をしてもらう。これにより、エンジニア個人としてのスキルを伸ばし、ThinkPad自体もさらに進化させる意味合いもあると感じました。

世の中には意味もわからず、ただ単に今ある仕事をこなしているだけの人も多いと思います。説明を受けても初めの1回だけで、しばらくすると誰も気にしていないとか。

これは、会社全体の方針、上司の説明不足等様々な問題を抱えているのでしょう。

とりあえず生きていくために適当な仕事で目先のお金だけを求めて働くよりも、こんな感じで働く方が楽しいのではないでしょうか。

実際の中ではいろいろ大変でしょうけど。

現在ではレノボになってから入ったエンジニアが、率先してそれを実践しているということです。

将来のThinkPadも興味深い製品が続きそうですね。

ThinkPadはこうして生まれた

ThinkPadはこうして生まれた