Windows 8からパソコンでのタッチパネルが本格化し、さらにペン入力についても対応製品が続々と登場しています。
2016年8月に予定されているWindows 10のアップデートでは、Windows Inkというペン関連機能の強化もあります。
このペン入力は大きく分けて2種類あります。
イラストなどをペンで書くための物と、文字入力用途です。
イラストのペン入力は以前からワコムのタブレットがありましたが、入力する手元と画面は別でした。
これがスマートフォンやタブレットでのタッチパネル技術の向上、Windows 8の登場で画面に直接ペン入力するのが当たり前になりつつあります。
従来はプロのイラストレーターなどに限られていましたが、一般ユーザーもイラストをパソコン上のペンで本格的に作成できるようになります。
文字入力に関しては、イラストとしての入力では無く、テキストデータとして認識する技術も向上しています。キーボードで入力するより文字を書いた方が良いと考えている方には、選択肢が増えることになります。
つまり、ペンでイラストだけでは無く、画面にペンで文字を入力することも現実的になっているということです。
キーボードとマウスだった入力インターフェースに、タッチが加わり、音声入力そしてペン入力と、入力方法が多様化しています。
問題はペンの互換性だが
ペンの技術としては大きく分けてワコムのアクティブES方式と、マイクロソフトが2015年に買収し自社技術にしたイスラエルのN-Trigがあります。
それぞれのペンに互換性はありませんが、ワコムがマイクロソフトのペン入力プロトコルのライセンスを受けることを2016年3月に発表しました。これにより、ワコム製のペンでN-Trigの技術を使用したSurfaceでもペン入力が出来るようになります。
実際に製品が対応するのは2016年末頃になります。
そうなると、いままでの機種毎に対応ペンを購入しなければならないという状況から、Windowsならすべてのペンが相互に利用出来る世界に近づくことになります。
これでハードウェア上の問題はかなり軽減されます。
ペンの使い勝手はどうなのか
ペン入力の評価項目としては、紙とペンとの書き心地の差、ペンと画面の視差、書いてから画面に反映されるまでの遅延時間、ペン自体やペン先の形状あたりがあります。
現状の技術ではどれも実用の範囲内に入っていると言えます。
ただし、紙に書いた物との書き心地の差は確実にあります。これについては、紙の種類やペンの種類によって書き心地が異なる用に、電子的な物で異なるのは当然のことなので、ある程度の慣れが必要になります。
ペン自体は今後選択肢が広まるので、自分の使い勝手に合う製品の選択が出来るようになるので、この点でも使い勝手は向上するでしょう。
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