Windows 10への無償アップグレードについては、アップグレードが強制的にみえることから、様々な苦情の声がサービス開始当初の2015年からありました。
Windows 10にアップグレードする気が無い方は、とっくにアップグレード画面が出ないように設定しているでしょうし、企業の場合も同様にユーザーが勝手にしないような設定にしていると思います。
このアップグレードサービスが開始されてから1年近く経ち、終了まで1ヶ月という時期になってもこの件に関する苦情が相次いでいました。
マイクロソフトも日々高まる声に負けたのか、アップグレード通知画面を2016年7月から改良しました。
「無償アップグレードを辞退する」という選択肢が追加されました。
これを受けて、朝日新聞は意味不明な記事を出すなど、世間の混乱は続いているようです。
ウィンドウズ10、自動更新は終了 「辞退」目立つ表示
米マイクロソフト(MS)は1日から、「勝手に更新が始まる」と苦情が多かった基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」への自動更新を打ち切った。
朝日新聞Web版
この件については、2017年度の日本マイクロソフトの経営方針説明記者会見の席上で平野社長が「アップグレードに関する的確な情報発信が不十分だった」と反省の弁を述べました。
また、平野社長からもアメリカのマイクロソフト本社にフィードバックしたことも語っていました。
様々な状況から、変更せざるを得なくなったのでしょうが、今さらこのような対応をするなら当初からこうしておけば良かったのにとしか言わざるを得ないです。
一見強制的に見える手法であっても最新OSに移行させるというのは、セキュリティに無頓着な方には有用な点はあっても、世間の信頼は得られないという教訓になったのでは無いでしょうか。
他のOSの場合は、アップグレードは強制では無いが、実質使えなくなるとか、買い換えなければ使い物にならないという状況もあり、すべてが悪いわけでも無いのですが。
この辺は数年後に改めて、今回の騒動をOSのアップデートという点で振り返ると面白いかも知れません。
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