ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

アメリカでレンタカーを使わずシェアだけで生きていけるか

アメリカでは車が無いと生きていけません。

最近になってUberやZipcarのような短期間シェアするサービスが普及し、車が無くても何とかなりつつあります。

それでも1時間や1回あたり10ドル(1000円程度)程度からの料金がかかるので、ある程度余裕がなければ、これらのサービスをフル活用して車を持つ必要が無い生活は出来ないでしょう。そのような余裕がある方は車を持っているのですが。

個人的にサンフランシスコとロサンゼルスに行くことになったので、どちらもレンタカーを借りずに何とか出来ないか、最新の状況を調べてみました。

サンフランシスコ・シリコンバレー

サンフランシスコのダウンタウンは、ニューヨークのマンハッタンと並んで、アメリカでは特別な地域です。公共の交通機関が発達しているので、車が無くても生きていけます。

一方で、IT企業が集まるサンフランシスコの南側にあるシリコンバレー地域は、車が無いと生きていくのが辛い典型的なアメリカ的な地域です。

しかし、新しいサービスの普及度はかなり高く、シリコンバレーでも宿泊先によりますが、実質レンタカーを使わなくても生きて行けそうです。

空港から宿泊先のホテルは、例えばSuber Shuttleといったシャトルバスを使えば25ドル程度で空港から宿泊先へ移動出来ます。

これ以外にはCaltrainのような列車もありますし、公共のバスを組み合わせるような使い方をすればだいぶコストを押さえることが出来そうです。Caltrainは待ち時間がかなり長くなりそうですが。

現地では、Zipcarのような時間で車をシェアできるサービスも活用するのもいいでしょう。アメリカの他の都市に比べ、サンフランシスコ・シリコンバレー地域は利用出来る場所が充実しています。

また、シェア自転車もありますし、公共のバスも充実しています。時間が無いときなどは割高になりますがUberなんかを使えばいいでしょう。

どこで何をするかにもよりますが、これらの便利なサービスが利用出来る宿泊先、目的地ならば、レンタカーを借りなくても何とかなりそうです。

ロサンゼルス

充実しているサンフランシスコに比べると、ロサンゼルスはかなり劣ります。

例えばZipcarはUCLA、USCといった大学周辺、ダウンタウンやハリウッドのような観光地では比較的利用可能箇所も多いですが、それ以外の地域ではほとんど使い物になりません。

例えば、筆者が宿泊する場所から一番近いZipcarの場所に行くのに、Uberで15ドル程度、公共のバスをつかうと1時間から1時間半かかる場所なので、実質使い物になりません。

もしもZipcarを使いたいなら利用出来る場所近辺への宿泊は必須となるでしょう。

筆者がロサンゼルスに行った際に、必ず移動する距離が往復で40km程度。Uberで往復すると50ドル程度かかります。Zipcarに都合の良い場所に宿泊し、往復で3時間使ったとして、30ドル程度かかります。

これだけならレンタカーを借りるよりも安いですが、少し寄り道したり、余分な時間利用するだけでレンタカーに近い価格になります。1日1カ所しか行かないような場合はレンタカーよりは安いというようなイメージでしょうか。

他には、夜到着して、翌日朝まで何もしないとかでなければレンタカーを借りずにSuper Shuttleで宿泊先に移動するとかのオプションも使えます。

総合すると、ロサンゼルスは基本的にレンタカーを借りた方が無駄がなさそうです。

関連キーワード

Zipcar 

会員登録することで1時間あたり10ドル程度で車をシェアできるサービス。

http://www.zipcar.com

Uber

スマートフォンで呼び出してタクシーを利用出来るようなサービス。同様のサービスにLyftもある。

https://www.uber.com

Super Shuttle

アメリカ等で空港から宿泊先に定額料金で送迎してもらえるシャトルバスのサービス。料金は距離による。

http://www.supershuttle.com

シェアリング・エコノミー ―Uber、Airbnbが変えた世界

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