先日アメリカに行った際にパソコンやタブレットの販売状況を見ると、今まで以上に激安になっていました。
アメリカのパソコンの販売価格は以前から日本と比べても大幅に安く、3万円から5万円のパソコンも珍しくなかったです。
今回は店員との話の流れ上、店頭在庫の無い物も含め、店員に最新の状況を聞いてみました。
すると、店員が商品管理等にも使う店内のパソコンで、一般ユーザーも表示可能な店のWebサイトから製品の説明を受けました。一番安い商品がどれなのか、在庫があるのか無いか、機能の説明も画面上から説明してもらえました。
これならオンラインで買うのと同じだとも思ったわけですが。
Chromebook編
Googleのシンクライアント端末的なノートパソコンのChromebookは、日本での導入事例はあまり聞きませんが、アメリカの教育市場で人気だとかの話は伝わってきます。
このChromebookですが、アメリカで2016年9月現在ものすごい低価格になってます。
例えば、パーツなどマニアックな商品を販売している電化製品販売店のFry's Home Electronicsでは、100ドルくらいからの価格になっています。
もちろん、この激安価格ではすぐに売り切れてしまうようですが、2万円から3万円くらいの製品なら在庫もある程度あるようです。
日本ではChromebookは3万円から4万円程度で販売されています。それと比べて、日本での店頭在庫はほとんど無いChromebookが、これだけ安く販売されているのが驚きです。
Windows編
一方でWindowsですが、米国では以前から3万円から5万円前後のパソコンも珍しくなかったです。今では前述したChromebookの価格のような超激安のWindowsノートパソコンも似たような価格で販売されています。
これは1万円を切ったWindows 8.1を搭載し、メモリも1GBという低スペックな物です。さらに日本人的には聞いたこともない会社の物ですが、2万円前後の著名メーカー製品もおおくあります。
WindowsとChromeのどちらが先に価格を仕掛けてきたのかはよくわかりませんが、ここまで安いと原価割れで販売している物も多いのではないでしょうか。
アメリカのパソコン価格崩壊継続中
この低価格品はFry'sだけでなく、大手家電量販店のBestBuyや、大手スーパー(アメリカではスーパーでも家電製品を売っている)でも同じです。
例えばWalmartでは、Androidタブレットが数千円で販売されているのも珍しくありません。
ここまで安いと、この手のコンピューティングデバイスを、値段を理由に買わない人はいないと思います。
さらに言うと、ここまで安くても消費者は見る目を持っていることを示しています。安いだけで飛びつくことはなく、安い物はそれなりに性能面での妥協が必要だとかの問題もあることを理解しているとも言えそうです。
仮に買ってみてだめだったら基本的にすべて返品できてしまうのがアメリカです。売り切って終わりではないので、安い製品でも、それなりに使えるようにしているのでしょう。
安い方では数千円からの価格も登場しているパソコンですが、10万円、20万円を超えるような製品も販売されています。
激安価格の製品がどこまで続くのかはわかりませんが、価格の選択肢が今まで以上に広がりつつあるのがアメリカの現状のようです。