ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

中華製安物Bluetoothヘッドフォンだと思ったら超お得な製品だった件

AppleAirPodsというコードが一切無いBluetoothヘッドフォンが、10月下旬に発売ということで、楽しみしていました。

しかし、11月になっても発売される気配がありません。

www.apple.com

同時に発表されたコード付きのBeats Xでもいいかと思ったのですが、こちらも発売される気配がありません。

小さめなBluetoothヘッドフォンを9月から2ヶ月も待っているわけなのですが、こうなったら代替品を買ってみようと思いました。

他のコードが無いものは信頼性の点でどうかと思うので、JayBirdとかのコード付きのコンパクトな物を探します。

しかし有名メーカー品はそこそこの値段なので、代替品ではなくなってしまいます。

www.jaybirdsport.com

Amazonで適当に見ていると、他の有名メーカー品の場合は1万円台もしくはそれ以上の物が3千円以下でいろいろ売ってます。

この手の安物は、どこの会社かわけのわからない、いわゆる中華製の安物という事に決まってます。以前、この手の中華製のBluetoothヘッドフォンを買ったときも使い勝手の点でイマイチでした。

しかし、今回は見た目もまあまあ、レビューも情報操作された物では無く、そこそこのがだいぶ集まっています。

2,800円くらいなので、ダメだったら捨てると言うことで、試しに買ってみることにしました。

SoundPEATSのQ12を買ってみた

購入したのはSoundPEATSのQ12という製品です。 2,899円でした。

Amazonの配送システムを使ってすぐに届きましたが、使ってみると以前買った他社品からは考えられないほど品質が向上してました。

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パッケージとかに微妙に中華臭はあって、説明書は英語のみですが、まともな教育を受けた日本人には十分使えるし、パッケージは製品の外観は問題ないと思います。

製品自体は日本仕様で電源オンなどの音声は日本語になっていました。クオリティはまだ上げられると思いますが、2,800円くらいの製品ならまあこんなもんでしょうという物です。

なにより他社品は1万円を超えていて、1/4以下の価格で似たような製品が手に入るわけです。

音質は個人的には十分の物です。

低音なんかに不満はありますが、おそらく1万円の製品を買ったとしても、すべてにおいて満足できる物は存在しないと思うので、よほどのオーディオオタクでもなければ問題ない物でしょう。

もう少し小さくなれば最高ですが、どうせこの手の製品は使っているとコードが切れたりして買い換える必要が出てきます。そんなことを考えると、音質、使い勝手等の製品で1年前後使えれば良い物としては十分なコストパフォーマンスだと思います。 

この会社はなんなのか

筆者の習性として、この会社がなんなのかが気になってくるのですが、検索しても公式サイトくらいしか出てきません。

soundpeatsaudio.com

ここに書かれている電話番号はニューヨークの物で、中華製を隠しているようです。

この手の製品は見かけ上のオフィスが中国国外にあっても、製造は中国の深圳とかな事は誰もが知ることです。隠すことは無いのでしょうが、イメージ的な部分も重要なのでその辺の戦略もあるのでしょう。

戦略と言うことでは、一般的にはマス広告ですが、中華系企業はAmazonのレビューとかで認知度を高めて浸透させると言うことやっているようですね。そんな会社の対策で、Amazonは無償提供商品によるレビューを制限し始めています。

このSoundPEATSや、おそらく同業でだいぶ成長したTaoTronicsも同じなようなプログラムを用意しているようです。そもそもこのQ12もTaoTronicsの製品TT-BH07と似ているのですが。

このため、一気に認知度を上げる有名メーカーでは無く、地味に浸透させて気がついたらかなりの数が出ていたというようなパターンを狙っているようにも思えます。

つまり、家電製品と言えば有名メーカー品が当たり前だった日本でも、どこの会社か分からない有名メーカーと同じ中国製だが、ブランドに身に覚えが無いだけのものすごく安い製品が知らない間に浸透するのかもしれません。

この辺の流れは、パソコンが日本製から、台湾や中国で製造するようになり、台湾や中国の会社が台頭し、現状はスマートフォンでも同じ流れになっているのと同じです。 

深圳の夜

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