YouTubeの利用規約4条H項について考えたいと思います。
英語だとTerms of Service #4 Section Hと(TOS #4H)の部分で、YouTubeの利用方法などについて書かれています。
そもそもこの連絡はどこから来てその連絡は正しいのか
YouTubeチャンネルが停止になった場合、この利用規約4条H項に違反していたからと連絡を受ける場合が多いようです。その連絡は、違反を判断するポリシーチームとは別の、クリエイターサポートなどから連絡を受ける場合があるようです。
YouTubeのポリシーチームとクリエイターサポートは、完全に別部署であり、それぞれの繋がりは深くはありません。クリエイターサポートでもポリシーチームの詳細な判断結果を得られないので「利用規約4条H項に違反」自体が正しいのかどうかはわかりません。
要するに別の項目で違反判断されている可能性もあると言うことです。他の項目も含めて確認する必要があります。
利用規約4条H項には何が書いてあるか
仮にこの項目で違反していたと考えてみましょう。
お客様は、人間が、標準的なオンライン・ウェブ・ブラウザを使用して、一定の時間内に合理的に生成しうるリクエスト・メッセージよりも多くのリクエスト・メッセージを同程度の時間内にYouTubeサーバに送信するような方法で、本サービスにアクセスする自動システム(「ロボット」、「スパイダー」又は「オフラインリーダー」を含みますが、これらに限られません。)を使用又は起動しないことに合意します。以上にかかわらず、YouTubeは、公開の検索エンジンの運営者に対して、一般に利用可能な検索用インデックスを作成することを唯一の目的として、本サービスに含まれる内容を複製するためにスパイダーを使用することを許可します(ただし、そのような内容のキャッシュ又はアーカイブを作成することを除きます)。YouTubeは、一般的にであっても、特定の場合についてであっても、これらの例外的な許可を撤回する権利を留保します。お客様は、本サービスから、アカウント名を含む個人の特定が可能な情報を収集又は獲得しないこと、及び本サービスにより提供されるコミュニケーション・システム(例えば、コメント、メール等)を商行為についての勧誘の目的で使用しないことに合意します。お客様は、本サービスのユーザーを、その本コンテンツに関連して商業目的により勧誘しないことに合意します。
これではよくわからないので、補足を除き、改行を加えるとこうなります。
- お客様は、人間が、標準的なオンライン・ウェブ・ブラウザを使用して、一定の時間内に合理的に生成しうるリクエスト・メッセージよりも多くのリクエスト・メッセージを同程度の時間内にYouTubeサーバに送信するような方法で、本サービスにアクセスする自動システムを使用又は起動しないことに合意します。
- お客様は、本サービスから、アカウント名を含む個人の特定が可能な情報を収集又は獲得しないこと、及び本サービスにより提供されるコミュニケーション・システムを商行為についての勧誘の目的で使用しないことに合意します。
- お客様は、本サービスのユーザーを、その本コンテンツに関連して商業目的により勧誘しないことに合意します。
このように3つの内容が書かれています。
よりわかりやすく書くと
というような内容です。
4条H項違反ではロボットによるアクセスのみを考えている方が多いようですが、YouTubeから他のサービスへ勧誘するような行為も禁止となっています。
これは何が該当するのかは公開されていません。
具体的に何が禁止なのか
ロボットによるアクセスはプログラム等で自動的に大量にアップロードしたり、再生回数を意図的に増やしたりする事が該当するようですが、他の部分はどうでしょうか。
例えば、他のサービスへのリンクも勧誘になるかもしれません。もしくはコメントで何かの宣伝をすることも勧誘かも知れません。
また、ユーザーへプレゼント企画をして、連絡先を集めることも禁止かもしれません。
そもそも動画上で何かの商品等を紹介するのも禁止なのかも知れません。
つまり、YouTubeの判断でどうにでも取れると言うことです。
わかることは、
具体的に何がどう違反なのかは違反した本人にも具体的に告げられないので、よくわからない。
ということです。
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