ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

YouTubeの利用規約が変更 すべての動画に広告がつく可能性 源泉徴収など

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blog.youtube

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YouTubeの2020年の利用規約変更

YouTube利用規約(Terms of Service)が2020年11月18日付けで変更になりました。変更になったのはUSでの利用規約で他の国では、2021年に更新されるようです。

他の地域での更新時期はYouTube公式ブログだと2021年中旬(mid-year 2021)、YouTubeのコミュニティへの投稿では2021年末(end of next year)。

こちらの投稿に変更内容がまとめられています。

support.google.com

変更になっているのはUS(アメリカ合衆国)での利用規約なので、2019年の利用規約が表示されている場合は、下の場所がUnited States(アメリカ合衆国)になっているか確認してください。

https://www.youtube.com/t/terms?gl=US

変更点1 禁止事項の追加

The following restrictions apply to your use of the Service. You are not allowed to:

4. collect or harvest any information that might identify a person (for example, usernames or faces), unless permitted by that person or allowed under section (3) above;

変更箇所を太字

本サービスのご利用には、以下の制限が適用されます。 次のことは許可されていません。

4.個人によって許可されているか、上記のセクション(3)で許可されている場合を除き、個人を特定する可能性のある情報(ユーザー名や顔など)を収集または収集します。

Google翻訳の結果(変更箇所を太字)

本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。

個人を特定できる可能性のある情報(ユーザー名や顔など)を収集または取得すること。ただし、その人物が許可している場合および本項第3号で認められている場合を除きます。

 2019年の利用規約を勝手に2020年版に変更(赤太字)

個人を特定できる情報を収集する事の項目にユーザー名だけでなく顔も含まれるようになります。

変更点2 収益化の権利という項目の追加

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Right to Monetize

Right to Monetize

You grant to YouTube the right to monetize your Content on the Service (and such monetization may include displaying ads on or within Content or charging users a fee for access). This Agreement does not entitle you to any payments. Starting November 18, 2020, any payments you may be entitled to receive from YouTube under any other agreement between you and YouTube (including for example payments under the YouTube Partner Program, Channel memberships or Super Chat) will be treated as royalties. If required by law, Google will withhold taxes from such payments.

追加された項目

収益化する権利
YouTubeに、サービス上のコンテンツを収益化する権利を付与します(このような収益化には、コンテンツ上またはコンテンツ内に広告を表示したり、ユーザーにアクセス料金を請求したりすることが含まれる場合があります)。 本契約は、お客様に支払いの権利を与えるものではありません。 2020年11月18日以降、ユーザーとYouTubeの間のその他の契約に基づいてYouTubeから受け取る資格のある支払い(たとえば、YouTubeパートナープログラム、チャンネルメンバーシップ、またはスーパーチャットに基づく支払いを含む)は、ロイヤルティとして扱われます。 法律で義務付けられている場合、Googleはそのような支払いから税金を差し控えます。

 Google翻訳

この項目のポイントは2つあり、

YouTubeがサービス上のコンテンツを収益化する権利を付与する。つまり、YouTubeが独自に動画に広告を付けたり、アクセス料金を請求する可能性がある。

YouTubeパートナープログラムなどで収益化しているユーザーへの支払いはロイヤルティ(Royalties、印税のような意味)として税金を差し控える(withhold taxes、源泉徴収のような意味)をする。

ということのようです。

YouTube公式ブログより

we will begin gradually placing ads on brand safe videos. This is part of our ongoing investments in new solutions, like Home Feed ads, that help advertisers responsibly tap into the full scale of YouTube to connect with their audiences and grow their businesses.

元の投稿

ブランドセーフ動画に徐々に広告を掲載していきます。 これは、ホームフィード広告などの新しいソリューションへの継続的な投資の一環であり、広告主が責任を持ってYouTubeのフルスケールを活用して、視聴者とつながり、ビジネスを成長させるのに役立ちます。

Google翻訳

広告が掲載されるのはブランドセーフ動画(brand safe videos)ということですが、意味がよくわかりません。その後に続くホームフィード広告(Home Feed ads)はホーム画面の動画一覧に紛れ込んでいる広告動画の事と思われますなど、広告商品を増やす一環の表名事が書かれています。

広告が表示されるような動画は、おそらく広告主のブランド価値を損なわないような内容の動画に表示されるようです。(YouTubeパートナープログラムの審査に通るのは間違いない動画という意味にもとれる)

What this means(これはどういう意味ですか)より

YouTubeヘルプコミュニティに投稿されたWhat this means:(これはどういう意味ですか)には

禁止事項の追加

We are adding this into our Terms of Service to be extremely explicit about what kind of data users cannot collect from YouTube. YouTube has never allowed the collection of personally identifiable information (including data that can be used for facial recognition) under previous versions of our Terms of Service, but we want to specifically include language around facial data to be even more clear. We take user privacy seriously and want you to feel confident that your data is never being misused.

元の投稿

ユーザーがYouTubeから収集できないデータの種類を明確にするために、これを利用規約に追加します。 YouTubeは、以前のバージョンの利用規約では、個人を特定できる情報(顔認識に使用できるデータを含む)の収集を許可していませんが、顔データをより明確にするために、具体的に言葉を含めたいと考えています。 私たちはユーザーのプライバシーを真摯に受け止め、データが悪用されることは決してないという自信を持っていただきたいと考えています。

 Google翻訳

ユーザーが収集できないデータの種類を明確にして、YouTubeの動画から顔データを収集することを明確に禁止にした。

という意味のようです。

収益化の権利

For channels not yet in the YouTube Partner Program:
We added this new section to let you know that, starting today we’ll begin slowly rolling out ads on a limited number of videos from channels not in YPP. This means as a creator that’s not in YPP, you may see ads on some of your videos. Since you’re not currently in YPP, you won’t receive a share of the revenue from these ads, though you’ll still have the opportunity to apply for YPP as you normally would once you meet the eligibility requirements. You can always check your progress toward eligibility on the monetization tab in YouTube Studio.


For monetizing creators in the U.S.:
We also updated the Terms of Service to mention that any payments from YouTube to U.S. creators will be considered “royalties” from a U.S. tax perspective, effective today November 18, 2020. Some creators may be required to submit tax information in AdSense and may be subject to U.S. withholding taxes if required by law. U.S. creators will be generally unaffected by these withholding taxes as long as they provide valid documentation. If you have further questions, you may want to seek professional tax advice.

 元の投稿

YouTubeパートナープログラムにまだ参加していないチャンネルの場合:
この新しいセクションを追加して、本日より、YPP以外のチャンネルからの限られた数の動画に広告を徐々に展開していくことをお知らせします。つまり、YPPに参加していないクリエイターとして、一部の動画に広告が表示される場合があります。現在YPPに参加していないため、これらの広告からの収益の一部を受け取ることはありませんが、資格要件を満たした後は通常どおりYPPを申請する機会があります。 YouTube Studioの[収益化]タブで、資格に向けた進捗状況をいつでも確認できます。


米国のクリエイターを収益化する場合:
また、利用規約を更新して、YouTubeから米国のクリエイターへの支払いは、2020年11月18日より、米国の税務上の観点から「ロイヤルティ」と見なされることを明記しました。一部のクリエイターは、AdSenseで税務情報を提出する必要があり、法律で義務付けられている場合は、米国の源泉徴収税の対象となります。米国のクリエイターは、有効な書類を提供している限り、通常、これらの源泉徴収税の影響を受けません。さらに質問がある場合は、専門的な税務アドバイスを求めることをお勧めします。

 Google翻訳

YouTubeパートナープログラムに参加していないチャンネルは

YouTubeパートナープログラムに参加していないチャンネルでも、限られた数の動画で広告を徐々に展開していく。そこで発生した収益は動画投稿者には還元されない。

USで収益化しているチャンネル

USの法律でYouTubeパートナープログラムで発生した収益はRoyalties(印税のような意味)としてAdSenseから税務情報を(多分)IRSに提出し、源泉徴収される。IRSで関連の書類を提出している場合はこの影響を受けない。

US以外のユーザー

For creators outside the U.S., we’ll provide more information about when these terms will become available for you next year.

元の投稿

米国以外のクリエイター向けに、これらの規約が来年利用可能になる時期についての詳細をお知らせします。

Google翻訳

税金関連で各国の税務当局と交渉しているのだろうか。 

youtu.be

追記 公式日本語翻訳が出ました。(Google翻訳では無い物を読みたい方はこちらを)

YouTube の利用規約の更新(2020年11月) - YouTube Community

 

 

Googleのストレージポリシーが2021年6月1日より変更

Googleのストレージポリシーが2021年6月1日より変更になることが、2020年11月11日(現地時間)に発表になりました。

要点は2つで

  • 2021年6月1日以降、高品質でアップロードされた写真も15GBの容量で計算する
  • 2年間使ってない15GB以上使っているアカウントのデータは削除する

www.blog.google

Googleには毎日Gmail、ドライブ、写真用に430万GBのデータが追加されているそうです。

(4.3 million GB are added across Gmail, Drive and Photos every day.)

430万GBは4300TBで、4.3PBということかな。単純計算10TBのHDDを毎日430台新規追加しないと追いつけない量。

 その上で、新しい変更になるようです。

New content that will count toward your Google Account storage

2021年6月1日以降に投稿される新しい写真は全部、アカウントのストレージ容量として加算するので、従来は高品質なら無料だったのが変わります。

詳細はGoogleフォトの説明へ。

blog.google

A new policy for accounts that are inactive or over storage limit

15GB以上使っていて、2年間使っていないアカウントのデータは削除。

Googleアカウントは一時的に15GBの容量を利用出来ますが、2年間アカウントを使ってない場合は使ってないサービスのデータが削除されるかも知れません。

Googleフォトは使っていてGmailは使っていない場合はGmailのデータが削除されるようです。

GmailGoogleドライブ、Googleフォトのデータが大きすぎる方は要注意です。

support.google.com

 

Apple M1搭載のMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniの特徴、買い時

Appleインテル製CPUから自社製のApple Siliconへ切り替える事を発表したのが、2020年6月22日(以下全て現地時間)に開催されたWWDC

年内に搭載製品が出ることを公表していたが、2020年11月10日にMacApple SiliconのM1を発表し、これを搭載するMacBook AirMacBook ProMac miniを発表しました。

Apple M1とは

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Apple M1

Apple M1はMac用にAppleが開発したCPUの事で、iPhone用のAシリーズの延長上にある用だが同時期に発表されているA14 Bionicと比べてもかなり性能が高いようです。

A14 Bionic

2 high-perfomance cores

4 high-efficiency cores

16-core Neural Engine

4 cores GPU

M1

4 high-perfomance cores

4 high-efficiency cores

16-core Neural Engine

Up-to 8 cores GPU

主要な性能だけをみるとiPhoneの倍になっています。

さらに、インテルの最新の第11世代Core(Tiger Lake世代)と同じThunderbolt 4、USB 4.0にも対応。

M1は128 execution unitsなので、Tiger Lakeの96に比べても多いです。

CPUコアの性能を比較する際に使われる1クロックあたりの命令数のIPC(Instructions Per Cycle)についても製品を調べればわかるので、実際に高い事が予想され、Appleが言うように「World's fastest CPU core」で「World's best CPU performance per watt」なことは確かなんでしょう。

M1ではメモリはチップ内に統合しており、メモリ容量が大きいMac Pro等ではどうなるのか気になるところです。

MacBook Air

AppleはM1の紹介で10Wでのパフォーマンスが圧倒的に高い事を公表していました。インテルCPUの場合は15W程度だと通常冷却ファンを搭載するので、冷却ファンがないM1搭載のMacBook AirはM1を10Wで動作させていることが予想されます。

それでいて同クラスのノートパソコンの3倍の性能で、一般的に販売されている98%のノートパソコンより高速だとしています。

インテルの従来モデルと比較してもCPU性能は未知ながら、劣っている部分はなくこのクラスを求めている方には問題なく移行出来そうです。

この状態で15時間駆動(Web閲覧)なので、性能が高く、ファンノイズもなく長時間駆動できるなら、モバイルパソコンとしてはかなり良い製品となりそうです。

MacBook Pro

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MacBook Pro 2020 M1

MacBook Airとは異なり、冷却ファンを搭載するのがMacBook Proで20-30W程度で動作するのだと予想されますが、CPU性能は2.8倍、このクラスで最も売れている製品の3倍の性能としています。

ここでも大幅な性能向上している事を発表しているものの、このあたりになってくると、性能比較が何と比較している数字なのかが気になってきますが、詳細はよくわかりません。

M1の紹介の小さい字で書いてある部分を読むと、旧世代の製品とベンチマークを取っていることなどが書かれていますが、詳細はよくわかりません。

ですが、CPU性能が高いという事なので、実際の性能も高いのだろうと予想されます。

バッテリー駆動時間も17時間(Web閲覧)で、性能がAirよりも高く、バッテリー駆動時間も高くなっています。

インテルの従来モデルと比較すると、Thuderboltのポート数がハイエンドモデルで4つだったのが、2つしかない、メモリが16GBまで、ストレージも2TBまでと、下位機種のモデルと同等の製品になっています。

また、Thuderboltで接続する外部GPU(Blackmagic eGPU)などが対応しているのかどうかが未知で、外付けディスプレイの接続数も1つのみのようでこのあたりは注意が必要になりそうです。

Mac mini

Mac miniに関しては小型のデスクトップで、ポート類はMacBookに比較すると多く、性能も高いようなので、問題なく移行できそうです。

M1搭載Macの買い時はいつか

M1は外部ディスプレイ出力がインテルMacよりも制限されているようです。

Mac miniの仕様によるとディスプレイ出力は、Thunderbolt経由で6Kで60Hzと、HDMI経由で4Kで60Hzの2画面にしか対応しないようです。

MacBook AirMacBook Proは本体のディスプレイと、1つのディスプレイのみの対応で、Thunderboltで接続するeGPUの仕様も出来ない場合は、2つ以上のマルチディスプレイ環境で利用出来ない事になります。

このため、現状2つ以上のマルチディスプレイ環境で利用している方は注意が必要です。Thunderbolt 4になってもThuderbolt 3の周辺機器はそのまま使えるはずですが、機器によっては互換性の問題が発生するかも知れませんので注意しましょう。

外部GPU(Blackmagic eGPU)の対応は、MacBook Proのページには非掲載、eGPUのページには掲載(2020年11月10日現在)されいます。Appleはサポートしないとしていますので、eGPUの記載が間違っていると予想され、eGPUを利用していた方も注意が必要です。

従来のアプリも互換性を確保する仕組みを用意しており、ほとんどのアプリが動作するようですが、特にハイエンドな用途で使われるアプリがどの程度快適に動作するかはよくわかりません。

以上より

買っても問題ない方

持ち運び重視でMacBook Airの新製品が欲しい方
MacBook Proの新製品が欲しい方で、外部ディスプレイは1つしか使わない方

Apple M1ネイティブ対応のアプリなどを開発したい方、Apple M1の性能を試したい方

アップル製アプリ、SafariiMovieGarageBand、Logic Pro、Final Cut Proなどをメインに使っている方

すぐ飛びつかないでも良い方

Apple製以外のアプリを使っている方(Apple Siliconに対応するまで待ってもよいんでは)

マルチディプレイ環境で使っている方(次の世代は2つ以上に対応するかもね)

メモリやストレージ容量重視の方(32GBメモリ、4TBストレージとかに対応するモデルが出るまで待てばいいよね)

仮想環境を使いたい方(いろいろ新しくなってるので状況を見てからでいいでしょう)

今使ってるMacがここ2年以内くらいに買ったモデルの方(今ので十分使えるよね)

MacBookシリーズの大幅なモデルチェンジ、iPad風に使える2-in-1的Macを望んでる方(そんなの出るか知らないけど、そのうち出るかもね)

その後のBillboard Hot 100でのBTS Dynamite

Billboard Hot 100の9月5日付で1位になったBTSのDynamiteですが、翌週の12日付でも1位になっています。

BTSのDynamiteがBillboard Hot 100で初登場1位になったそうです。 - ITライター上倉賢のAll About

他のチャートを見てみましょう。

American Top 40

American Top 40では9月12日付で初登場30位。

このシーズンにトップ5を維持しているのは

Harry StylesのWatermelon Sugar
Dua LipaのBreak My Heart
SAINt JHNのRoses
The WeekndのBlinding Lights
Lewis CapaldiのBefore You Go

あたりになります。

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YouTubeのUSチャート

YouTubeのUSチャート

8月21日から8月27日 2100万回 2位

8月28日から9月3日 673万回 7位

9月4日から9月11日 594万回 9位

YouTubeでこの期間にトップを独走しているのは、8月6日に公開されたCardi BのWAP (feat. Megan Thee Stallion)で、毎週BTSのDynamite初登場週と同じ再生回数をたたき出し続けていて、現時点でのトータル再生回数は約2億回。

SptifyのUSチャート

8月27日の週 4位

9月3日の週 9位

9月10日の週 12位

まとめ

各サービスのチャートはそれぞれの特徴がありますが、BTSは毎回初登場直後に上位になるものの、その後が続いておらず、本当のヒットにはならない雰囲気です。

Billboardではなぜか2週連続1位ですが、他のチャートの動向を見る限り、一気に急落もあり得ます。