「究極のエコカー」とは誰が言っているのか
トヨタ自動車が2015年より販売を開始する燃料電池自動車MIRAIは各メディアが究極のエコカーとしてとりあげています。
この究極のエコカーという言葉はメディアが作り出した物かと思ったら、トヨタ自動車自身がそう言っているようです。
水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV)は、CO2を発生せず空気も汚さないので、将来の究極のエコカーに近い車だと言えます。
ここで注目なのはトヨタ自動車自身は、控えめに「究極のエコカーに近い車」としている点です。
酸素を消費する車がエコカーなのか?
実際のところ、燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle略してFCV)からは、ガソリン自動車のように二酸化炭素等を排出することがありません。
MIRAIの場合、ガスタンクに充填された水素ガスと空気中の酸素を反応させて電気を取り出し、その電気の力でモーターを駆動させて走るからです。排出する物は水しかありません。
しかし、燃料電池自動車は空気中の酸素を使いますし、そこから地球上に存在しなかった水を作り出してしまいます。
このため、燃料電池自動車のMIRAIは、地球上の酸素を消費し、水の量を増やす車である事がわかります。
地球上の資源を使わず、増やさない車こそが「究極のエコカー」なので、MIRAIは「究極のエコカーに近い車」とトヨタ自動車は表現しているようです。
真の「究極のエコカー」
それでは「究極のエコカー」自体は存在するのでしょうか?
実際にすでに存在しています。例えば日産や三菱が出している電気自動車がそれになります。電気自動車は、電力をどう調達するかにもよりますが、車自体からは何もはいしゅつしません。強いて言えば熱くらいでしょうか。
ここで電力をどうやって作り出しているかにもよりますが、太陽電池や風力発電のような再生可能エネルギーで作っていればこれらが真の「究極のエコカー」であると言えるわけです。
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