インターネットの各種サイトが充実し、ネット上でほとんどのことがわかるようになると、ネットにない情報は世の中に存在しないようにも思えてしまいます。
実際にはネットにはないものも多く、ネットの情報と実際の体験が全く違う事も多いです。しかし、一部の分野ではネットに無いと存在しないのと同様になりつつあります。
それが特に顕著になっているのが音楽関係ですね。
今までは、知らない音楽に出会うには、たまたま放送で聞くか、レンタル含め、レコードやCDショップに行って試聴するしか無かったです。今では、曲名からとりあえずYouTubeのような動画サイトで簡単に試聴する人が多いと思います。
というか、ほとんど人がそうやって始めて聴く曲を探しているのではないでしょうか。
こうなると、ネットで出てこない曲はよっぽどのことが無いと聴こうとしませんよね。
2月8日にグラミー賞の授賞式があります。個人的に音楽関係で一番楽しみにしているイベントですが、今年は日本のSPICY CHOCOLATEというユニットのThe Reggae Powerがグラミー賞のBest Reggae Albumにノミネートされたということです。
レゲエは普段聴かないジャンルなので、聴いたことが無く、当然ながらGoogleの検索で調べるわけですが「ずっと」という曲が日本で人気というので、その曲をYouTubeで探そうとすると、公式のビデオは見つからず、誰かによるカバーがヒットしました。
洋楽ならほぼすべての話題曲が公式にアップロードされていますが、日本の音楽で公式にアップロードされている物は多くありません。洋楽でもカバーは多いですが、普通は検索するとトップに公式のミュージックビデオがトップで検索されます。
今回は、グラミーにノミネートされているようなユニットなのに、YouTubeでなかなかオリジナルがヒットしません。
仕方ないのでそのカバーを聞くわけですが、出来がいいので、個人的なオリジナルはそのカバーになってしまいかねません。あまり興味が無い人にとって、より簡単に触れることが出来るのがカバーなら、オリジナルを聴こうとしませんよね。
私はオリジナルが聴きたかったので、iTunesの試聴でグラミーにノミネートされているアルバムに含まれるLove On My Mindをオリジナルとして始めて聴けました。念のためこの曲の公式ミュージックビデオをYouTubeで調べるわけですが、公式はダイジェストのオーディオのみしかありませんでした。他に見つかったのは、誰かが違法にアップデートしたであろうオーディオのフルバージョンのみでした。
普通は、違法かどうかはわからないので、より手軽にアクセスできるフルの違法版を聴きますよね。
今時、無料で聞けない音楽をわざわざ聴く人いるのかな。