ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

アメリカでは忙しければ家事を代行に頼むのは当たり前

f:id:AllAboutKamikura:20150205195853j:plain

日本では家事代行のようなサービスはメジャーではないので、自分で掃除すればタダなのに、金払ってやるのはバカとか、金持ちしか出来ないみたいな意識があると思います。


「家事は2万で外注しろ」議論白熱 | web R25

アメリカでは、家事代行は一般的で、自分たちに時間が無いなら、その分をお金払って誰かにやってもらうのは当たり前です。

アメリカでは共働きが当たり前です。子どもがいるような家庭の場合、両親がフルタイムで働いていると、家でのあらゆる事を代行してもらうことも普通です。収入がすごく高いわけでもない、平均的な収入の家庭でのことです。

家の掃除では、週に何度か掃除をハウスシッターに頼んで、部屋の清掃や洗濯のようなことを頼むのは普通です。家にプールがある場合は、プール専門の掃除人に頼んで、定期的にプールの管理をしてもらいます。アメリカでは家の前に芝生がありますが、これを維持するのも一般的には人に頼んでいます。

アメリカでは、子どもの学校への送り迎えを、親の責任でやらなければいけませんが、仕事の関係で親が出来るとは限りません。この送り迎えも、シッターに頼んでいることは普通です。

送り迎えだけでは無く、アメリカでは3食外食も当たり前なので、子どもの朝食をシッターに頼んで作ってもらうことも普通です。子どもの家での管理も親の責任なので、親が帰ってくるまでは、シッターが子どもを管理しておく必要があります。子どもの起床から学校への送り届け、学校へのお迎えと、親が帰ってくるまでの管理をシッターに頼んでいるのは普通のことです。

もちろん、自分の親が近くに住んでいたり、同居していたりするなら、シッターでは無く、自分の親に子どもの世話を頼むこともあります。シッターと契約している以外の時間、例えば出張等で夜もいないような時もあります。そんな時は親同士が協力し合って一時預かったり、泊めたりするようなこともよくやっています。

そんなことで、家の掃除、子どもの世話といった、一般的な家庭で問題になりそうなことは、すべてお金で解決するのが当たり前のアメリカでした。

そんなことが出来るのも、移民の存在や、労働市場がかなり流動的なこと等の複雑な理由があります。実際に、短時間の仕事を求めている人や、それを必要としている人がいて、このような文化は短期間でそうなったわけでもありません。

いきなり日本で同じ事が出来るわけではないでしょうが、今後の日本でもこのような事は当たり前になっていくのではないでしょうか。

アメリカ文化入門

アメリカ文化入門

 
概説 アメリカ文化史

概説 アメリカ文化史