2011年3月11日の東日本大震災から4年が経過しようとしてますが、福島第一原発はもちろん、それ以外の場所でも復旧が進んでいないところが多いようです。
その中で、個人的に注目しているのは、福島沖の漁業です。
普段は魚料理も気にせずに食べていますが、福島沖を中心とした魚がどうなっているのか、現状がよくわかりません。
とりあえず、JF福島漁連のサイトでどうなっているのか調べてみました。
すると、試験操業というのを始めていることがわかりました。専門のサイトも用意されています。
ここで言う試験操業とは何でしょうか。サイトによると
福島県による2万件を超えるモニタリングの結果から安全が確認されている魚種もあります。
このような魚種に限定し、小規模な操業と販売を試験的に行い、出荷先での評価を調査して、福島県の漁業再開に向けた基礎情報を得るために「試験操業」を行っています。
となっています。
つまり、安全が確認されている魚介類を試しに操業して、試験的に販売しているとのことです。
操業対象の魚種は、現時点で58種類。それぞれの魚種について放射性セシウム濃度が公開されています。
そもそも試験操業の対象種ですが、安定的に国の基準の100Bq/kgを下回っている物で、福島漁連では50Bq/kg以下の物しか対象にしていないとQ&Aに書かれています。
50種以上もあると普段目にしないような魚もありますが、素人目にはほとんどの魚種では問題ないレベルのようになっているようです。
買える場所は限られており、ほとんどは福島県内のみで出荷されているようです。シラスとコウナゴ等は加工品として福島県外に出荷されているそうです。
それについては原産地が「福島県沖」と書かれているそうです。
というわけで、このあたりの地道な取り組みで、将来の福島県の漁業の本格化へ繋がっていけばいいですね。
それはともかく、そもそも魚は、福島県沖のみにいるわけではなく、海は繋がっているので世界中に移動できます。
そんなこともあってか、福島の南北に位置する茨城県と宮城県の各漁連は、各情報へ簡単にアクセスできるようになっていました。
どちらかというと、福島漁協の情報はわかりやすいですが、このあたりになると素人目にはよくわかりませんね。
さらに南北に位置する千葉県と岩手県の漁連からは簡単に情報がわからず、各県庁のサイトでわかるようになっていました。
また、それ以外については例えば水産庁にとして生データを中心に公開しています。
ここまでくると、生に近いデータはいいのですが、はっきりって素人目には何がいいのか悪いのかわかりません。
もう少し何とならないんですかね。
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