ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

将来一般人にも流行るだろうマネーロンダリング

将来と言ってもいつになるかはわかりませんが、マネーロンダリングは一般人にも普通に使われるようになるかもしれません。

一般的にマネーロンダリングと言えば、犯罪で稼いだお金の資金洗浄という意味で使われていますが、一般人もこのマネーロンダリングを使いたくなることが出てくるかもしれません。

2015年10月から、マイナンバー制度という、要するに税制当局が各個人の資金の情報を簡単に得られるようになる制度がスタートします。

これにより、誰から誰にお金が渡ったのかは税制当局にはすぐにわかるようになります。

一般的な、普通に仕事をして、慎ましい生活をしているだけの人は、資金の流れがどうなっているかが税制当局に筒抜けになったとしても気にしない方も多いでしょう。

しかし、今では個人情報に敏感になっている方も多く、このような新制度でのデータの流出はとりあえず止めておきたいと思う人もいるでしょう。

これにトラッキングされないようにするには、現金で記録に残らないようにやりとりするのが手っ取り早いです。電子的な取引ではすべて記録に残ってしまいますが、現金でやりとりすればそれをトラッキングするのはかなり難しくなります。

しかし、現金を引き出したり、預金したりするためのATMのような機械で、今できるのか知りませんが、紙幣番号の記録は技術的には難しくありません。

こうなると、いつどこで誰に、何番の紙幣を渡して、どのような経緯でその紙幣が誰に渡ったのかは現金でも簡単に分析できるようになります。

これを防ぐために、マネーロンダリングしたくなるだろうと言うことです。

部外者を経由して、紙幣の番号の追跡も難しくすれば、お金の出所をつかむのは難しくなります。

本当にそんなギスギスした世の中になるのでしょうか。

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

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