腕時計は1800年前後に市場に登場してから200年ほど経っていますが、基本的な時刻を表示するという機能以外は、ほとんど変わっていませんでした。
1980年台になると、液晶表示で電卓機能等を搭載する腕時計が登場しています。このあたりから時計機能以外搭載の動きが始まっていました。
しかし、時計機能以外の機能が主流になることは無く、2010年を過ぎても基本は時計機能だけの腕時計です。
2013年頃からスマートウォッチが登場することで、腕時計が多機能化することが予想されています。しかし、本当にスマートウォッチは普及するのでしょうか?
ここで、腕時計自体の形式をまとめてみたいと思います。
腕時計の各種形式
ここで言う腕時計の形式とは、腕時計の主要な機能である時計機能をどのように実現しているかという点です。
当初から今でも使われているのは、ゼンマイの機械式時計です。
ゼンマイで歯車を回して時計機能を実現するわけです。このゼンマイ式でも手動でゼンマイを巻く物から、腕につけているだけで、自動的にゼンマイが巻かれる物もあります。ゼンマイ式はさらに細分化できますが、オメガのCo-Axialが最も精度が高いゼンマイ式のムーブメントのようです。
ムーブメントというのは腕時計の主要な機構部分です。
このゼンマイ式の次に登場したのがクオーツです。
クオーツは、複雑なゼンマイ機構が必要なく、ゼンマイ以上に正確なことから、1970年代にはゼンマイを使っていた機械式時計業界が大打撃を受けたようです。
実際にクオーツ時計の登場によって、従来より超低価格な腕時計が登場し、腕時計は誰でも購入できるようになりました。一方で、ゼンマイを使った機械式腕時計自体は高級時計としていまだに生き残っています。
リーズナブルな腕時計では主流となったクオーツ式の腕時計は、そのままでも機械式腕時計より正確な時間を刻めますが、さらに正確になる動きは進んでいます。