今まで一般市場向けコンピューターの中心はパソコンで、OSとしてはWindowsが圧倒的なシェアを持っていました。しかし、数年前から状況は一変し、OSだけみるとiOSやAndroidのシェアが圧倒しており、パソコンやスマートフォンの売上げはともかく、OSとしてのWindowsの存在感が薄まっています。
そんな中で投入されるWindows 10は、新しい世代のWindowsと言えるOSです。OSとしてのシェアが下がってしまいましたが、これからのOSとしてのWindowsを盛り返すための最新版となります。
従来のようなパソコンやタブレット用のOSだけではなく、サーバーはもちろん、スマートフォンやIoTデバイスにも展開されます。
新しくなるのはOSの機能面だけではなく、今後のバージョンアップ頻度も従来とは大きく変わります。今までのWindowsは数年に一度大きなバージョンアップをしていましたが、今後は年に数回順次機能強化されます。
すでにAndroidやiOSは1年に一度は大きなバージョンアップがあり、細かなアップデートを含めると何度も行われています。Windowsも数年間機能を固定してと今までと同じようにやっていると、時代にキャッチアップできなくなるので、矢継ぎ早に機能が強化されていきます。
何年かに一度、大きなアップデートを行い、その度に乗り換えを即すという古いWindowsはもう終了します。
このマイクロソフトの方針は以前から公表されており、Windows 10の開発中バージョンも開発者などに向けて提供されていたため、Windows向けに各種アプリやサービスを提供していた方は、発売時点で対応していく必要があります。
多くのソフトやサービスは対応していくようですが、2015年7月末時点で日本の一部の地方銀行等は、対応が完了するのはリリースから1ヶ月以上経過した9月としているところが多いです。
今回はWebブラウザが変わるという特殊な条件もありますが、事前準備段階も含めてこれだけ時間がかかっていると、今後の矢継ぎ早のOS更新について行けるのか疑問です。
とりあえず数ヶ月待てば使えるようにはなるようですが、今回のような遅い対応では、何らかのトラブルの際や、次のアップデートの際等に、長期間使えなくなるようなこともあるかもしれません。
現時点で対応が遅れているようなところが今後も体制が変わらないようなら、対応が遅いソフトやサービスは利用を止めるという選択肢も考えておかなければいけないかもしれません。
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