Amazonが日本でもプライムビデオのサービスを開始し、テレビでこのサービスを利用するためのHDMI端子に直結する端末Fire TV Stickを1,980円からで販売します。
4K出力も対応するFire TVは9,980円です。こちらは音声認識リモコン付きです。
AppleはApple TV、GoogleはChromecastやNexus Playerでデバイスとサービス一体型のサービスを提供しています。これ以外にはHuluやNetflix等のサービスのみの会社もあります。
ここにAmazonが日本でもデバイスとサービス一体型圏、主要なデバイスに対応する形で参入します。AmazonのサービスはiOSやAndroidでも使えますが、一番目立つ大画面テレビで視聴するためのデバイスをバーゲン価格で配布することになります。
ストリーミングサービスの競合は従来型テレビ
アメリカでは、すでにAmazon含め、多数の企業がストリーミングサービスを開始し、テレビ番組含めて、ほとんどの動画がストリーミングで視聴できるようになっています。
このため、従来型のテレビの視聴を止めて、ストリーミングに移行する方が2年ほど前から増えてきています。
アメリカではケーブルテレビが主流ですが、この契約料金がそこそこ高いので、多くのユーザーがより低コストなストリーミングサービスへと移行しているのです。
このアメリカでのケーブルテレビからストリーミングサービスへの移行は、Cord cutting(コードカッティング)やCord cutter(コードカッター)と呼ばれています。
つまり、ストリーミングサービス間での競争はありますが、実質的にはケーブルテレビとの競争となっているのです。
日本の競合は地上波だが
一方で日本は無料の地上波放送が主流で、この手のストリーミングサービスへアメリカのように移行を進めるのはかなり難しそうです。
日本の若い世代ではテレビ放送を見ないで、ネットの動画しかみないという方もいるようです。このような方は、テレビで放送しているようなコンテンツ自体に興味が無く、YouTubeやニコニコ動画の一般ユーザーが作成したコンテンツで満足しているようです。
各ストリーミングサービスは、映画やドラマといったYouTuberにはなかなか作れない、大人数で予算をかけて作り込んだコンテンツを提供しています。作り込んだコンテンツに興味がある従来型のテレビ放送ユーザーは、徐々にストリーミングサービスを利用するでしょう。現時点でテレビを見ないし興味も無いユーザーが、わざわざお金を払ってストリーミングサービスをみるようになるのでしょうか。
現時点で、BSやCS放送での、ドラマや映画を視聴している方にとって、ストリーミングサービスは独占コンテンツも多いので、かなり魅力的見えるでしょう。このようなユーザーは気づいたら、地上波テレビ放送を一切見ていなかったと言うことになっているかもしれませんね。
一方で、地上波テレビで満足している方は、現時点で地上波放送の内容が好きなのであって、ストリーミングで作り込まれたドラマ等が独占で配信されていても、地上波で放送しないなら見ないという行動になるかもしれません。
アメリカでは、ケーブルテレビからストリーミングへの移行は確実でしょう。一方で日本でストリーミングが今以上に普及するかはコンテンツ次第でしょう。
特に地上波ユーザーを納得させるためには、地上波コンテンツの配信が鍵を握る可能性もあるでしょう。
Google Chromecast ( Wi-Fi経由 テレビ接続 ストリーミング / HDMI / 802.11b/g/n / 1080p ) GA3A00035A16
- 出版社/メーカー: Google
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログ (50件) を見る
マルチメディア・ストリーミング技術―動画・音声コンテンツ伝送技術のすべて (Industrial Computing Series)
- 作者: 笠野英松
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2011/11
- メディア: 単行本
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (1件) を見る