ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

パスワードの認証基準までも変えるモバイルデバイス対応

インターネットと言えばパソコンで使う物。というのは一昔前までで、今ではスマートフォンといったモバイルデバイスで利用する事が当たり前となっています。

検索、サイト訪問、ネットショッピング、動画視聴その他のほとんど全ての用途でパソコン以上にモバイルデバイスが活用されるようになっています。

このモバイルデバイスでの問題は文字入力でしょうか。

入力自体は可能ですが、ソフトウェアキーボードは、入力間違いがリアルキーボードよりも発生しがちです。

特に間違いが許されないパスワード入力時には注意して入力する必要がありますが、サービス提供側がモバイルデバイスを見込んだ対応をしているようです。

パスワード入力でよくありがちな間違いが大文字と小文字の間違いです。英文入力時に便利なのかなんなのか、勝手に1文字目を大文字にしてくれる機能があります。

文章を入力する際は便利ですが、パスワードを入力する際にもこの機能が動作すると邪魔でしかありません。

例えば「password」というパスワードを入力したいのに勝手に1文字目を大文字にして「Password」にされてしまっていては、パスワードが異なるのでログインが出来ません。ソフトキーボードはシフトが勝手に入って大文字になっている事に気づかない場合も多く、本人には「********」としてしか表示されないので、パスワードの入力に間違っていることに気づかない場合もあるようです。

このようなユーザーにとっては便利なのか不便なのか解らないお節介機能が使われていても、各ネットサービスはユーザーが気づかないうちに何らかの対応をしている場合があるようです。

例えば、Googleスマートフォンのブラウザ画面でGoogleアカウントにログインする際、パスワードの1文字目の大文字と小文字を区別しません。

本当のパスワードは「password」に設定していても「Password」と間違えて入力してもログイン出来てしまうのです。(2015年10月現在)

Facebookも同じような機能があるようです。

このように、パスワードの入力を本体のお節介機能のおかげで間違えたとしても、ほぼ合っているなら認証してしまうという、モバイルデバイス時代の新しい認証基準が普及しつつあるようです。