ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

世界中で活動する中国人 #TCsummit

#TCsummitは世界中のGoogle製品に熟知したエキスパートが参加します。アメリカからの参加者が最も多かったようですが、アジアやヨーロッパ、南米等からの参加者もクリミアみたいな情勢不安定な所からの参加者もおり、世界は広いことが実感できますが、当然ながら中国からの参加者もいます。

中国のインターネット事情に詳しい人はご存じでしょうが、中国ではGoogleを初めとした多くのアメリカ系のネットサービスは利用出来ません。中国政府がこれらの海外のネットサービスをブロックしているからで、一般のユーザーがブロックされているGoogleなどのサービスを使う場合、いろいろと面倒な回避策を使う必要があります。

そこまでして使っている人はそれほど多くないはずですが、#TCsummit には中国人の参加者が日本と同様にたくさんいます。

この件について、中国からの参加者に話を聞くと、中国人だからと言っても中国だけで使っているわけではないということです。中国で使っている人もいるのでしょうが、Google製品を中国外で使っている人がたくさんいるから、中国人のエキスパートもたくさんいるようです。

つまり、中国から仕事などで海外に行っても、現地語ではなく、中国語でやりとりしたい人がいて、そんな人達に中国のエキスパートが手助けしているというわけですね。

同じように、日本から海外に行った日本人は現地で日系人コミュニティを作り、インターネット上では知らず知らずの間に日本在住の日本人と、海外にいる日本人の間でやりとりしているようなこともあるのかもしれません。

これがはっきりと現れているのが、Googleのような自国でのサービスは閉鎖されているが、海外に出た中国人が中国では使えないサービスを活用している今回のような事例ですね。

現在、中国人は世界中で様々な経済活動をしているわけですが、自国では使えないネットサービスも活用しているわけで、閉鎖している中国政府はどう思っているのかとか色々と考えさせられます。