ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

自力海外旅行に必要な基本的な知識

海外旅行に行きたいと思ったとき、単に行き先さえ自分で決めれば、あとは旅行代理店に頼むだけで大抵の国には旅行に行けます。

パスポートさえ自分で用意すれば、旅行代理店に頼めば航空券、現地の交通手配、宿泊場所まで全て手配してもらえます。多くの旅行代理店ではおいしい客を逃さないために、パスポートの取得方法についても教えてもらえるでしょう。つまり、お金さえあれば海外旅行はどうにでもなると言うことです。

一方で旅行代理店に頼まないで、自力で航空券の手配から何から全てやる場合、現地情報の下調べ含め、全て自分でやらなければなりません。

例えば日本からロサンゼルスに行く場合、ロサンゼルスの国際空港はどこで、日本から行く場合には、1つしかないのか他にもあるのか。

空港に着いた後、宿泊先までどうやって移動するのか、宿泊先でのチェックインはどうするのか、現地での移動はどうするのか等を全て自分でやらなければなりません。

そもそも、日本からロサンゼルスだと、アメリカに行くのにパスポートだけでいいのか他に何か必要なのか等も調べる必要があります。

このために、行く国に合わせて

  • パスポートと他に必要な物
  • 現地の空港
  • 少なくとも現地の宿泊先を事前にしておくこと。しないなら現地でどうするのかを事前に目安をつけておく
  • 空港からの移動手段
  • ホテル等のチェックイン方法
  • 現地での移動手段
  • 現地の文化

を事前に調べる必要があります。

海外から日本の例

海外から日本に旅行する際どこに行くかにもよりますが、大抵は東京周辺に来ることになるでしょう。

この場合、成田空港か羽田空港が重要です。羽田空港の場合、早朝や深夜の出発や到着になりますし、成田でも早朝や深夜の出発、到着だと、空港からの移動や空港への移動に苦労することになります。

多くの日本人は深夜や早朝は電車が走っていないことを知っていますし、成田から東京へのタクシー移動は高コストなことも知っているでしょう。

何も知らない外国人の場合、移動手段がない事を知らず、タクシー移動になって多額のタクシー料金を支払わなければならなくなったりすることがありえます。

電車での移動でも、通勤ラッシュの時間では旅行者の大きな荷物で都心の電車に乗るのは大変な苦労を伴う物だと言うことを知らない人も多いかもしれません。

また、多くの海外ではホテルは1部屋あたりの料金で、1部屋に2人で宿泊しても同料金ですが、日本では人数で加算されることを知らない人もいるでしょう。

多くの飲食店ではメニューは日本語、店員も日本語しか通じないですが、日本人は普段そんなことを意識しませんので、そうなっていることには外国人しか気づかないかもしれません。

下調べをしていると、JRはJapan Rail Passで安く乗れることを知っている外国人多いと思いますが、例えば東京だとJRよりも地下鉄や場所によっては私鉄の方が便利な場合もあり、Japan Rail Passがあまり役に立たないことを知らない人も多いかもしれません。

日本では自転車が普及していますが、旅行者が便利に使えるような手段はほぼ無いと言っていいでしょう。駐輪場がどうなっているかも地元民以外はよくわからないと思います。

その国でなるべく低コストに何かやろうと思うと、かなり苦労することがこれだけでもよくわかります。

日本からロサンゼルスの例

ロサンゼルスならアメリカなので、パスポート以外にESTAが必要になり、パスポートの有効期限に関しても他国同様に余裕が必要になります。

ロサンゼルスの場合、日本から行く場合にはロサンゼルス国際空港に到着するのが一般的ですが、他の都市から乗り継ぐ場合には、近隣の別の空港になる場合があります。

現地の宿泊先がわからないと、ESTAで現地住所が書けませんが、それ以外の宿泊地の手配はインターネットで出来る物の、その手段を持って行く必要があります。電話なら電話手段も必要ですね。

空港からの移動手段は、空港に隣接するホテルの場合ならシャトルバスが走っていますが、そのシャトルバスにどうやって乗るのかを調べておく必要があります。シャトルバスに乗らない場合、どうやってホテルまで移動するのかを検討する必要があります。一般的には乗り合いのシャトルバス(SuperShuttleとか)でしょうか。

ホテルのチェックイン時間は午後3時くらいからが一般的ですが、日本からロサンゼルスに着く多くの便は午前中着なので、着いてからチェックインまでにすることを考えておく必要があります。アーリーチェックインも可能です。

ホテルはデポジットとしてクレジットカードが必要とされます。もしもクレジットカードがないと、現金がいくらあっても宿泊できないこともあります。

現地で仮にタクシーを利用すると、1回の移動に数千円単位の料金がかかります。これを避けるためにバスや他の交通手段使う場合もありますが、時間がかかりすぎるという問題があります。ロサンゼルスで頻繁に移動する場合は、タクシーを含めた公共交通機関での移動よりもレンタカーの方が経済的です。

ホテルではクレジットカードが必須ですが、レストラン等でもクレジットカードが使えます。ファーストフードのような注文時に支払いをするところ以外はテーブル会計が一般的で、これになれていないと支払いに戸惑うことになります。ファーストフードでも飲み物はソーダファウンテンというセルフサービスな事が多いですが、これも何も知らないと戸惑うことでしょう。

これらの文化的な違いも含めて、何も知らないでその国に行くと戸惑うことだらけとなります。