ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

ワイドFMもアナログテレビの跡地利用の一環

従来のFMラジオは日本で76MHzから90MHzが利用されていました。これが2015年12月からワイドFMとして90MHzから95MHzまでが利用出来るようになりました。

現状はAM放送をそのままFMとして流しているだけの「FM補完放送」でしかありませんが。

このワイドFM化によって日本のFM放送関係が一歩グローバルに近づきました。

欧米各国のFMは一般的に87MHzから108MHzを使っています。このため、90MHzまでの日本のFMラジオ受信機の多くは、海外でFM放送を受信できませんでした。逆に海外からFMラジオを持ち込んでも日本のFMラジオは聴けないことも多かったようです。

今回のワイドFMによって、日本で販売されるラジオも108MHzまで対応する製品が増えています。

実際は95MHzまででいいのですが、海外で販売されている物と同じ部材が利用出来るようになるので、ついでに108MHzまで対応している機器が多いようです。

これによって、日本で買ったFMラジオを海外に持ち出してそのまま海外の放送を聞くと言うことも比較的簡単にできるようになります。

実際は90MHzから108MHzは旧アナログテレビの1chから3chまでが使っていた周波数なので、多くのラジオはTV用としていた部分でワイドFMを聞ける可能性もありますが。