ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

人間を超えている画像認識精度

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今の画像認識技術はかなり進歩していて、人間と同等か人間以上になっているようです。

NVIDIAがJetson TX1という、小型の同社が「スーパーコンピューター」と呼ぶ環境を実現できる開発キットを国内でも2016年3月に発売開始します。この発表にあわせてNVIDIAは様々なデモを公開しました。

  • 与えられた画像から、その画像に何が写っているのかを認識する。
  • 画像認識だけで、道路の状況を判断する。
  • 画像認識で、画像のキャプションを自動的に設定する。

といったことを、クレジットカードサイズのモジュールで実現していました。

Jetson TX1を使わなくても、顔画像から登録した人の判別は出来ますし、登録していなくても、性別の判断はもちろん、年代の認識、各個人の識別もだいぶ前から可能です。

これが進化して技術的には、果物の品種判別、車の自動運転で、地図データが無くても、3Dカメラや別のセンサーも使わずに、人間と同等の画像認識だけで車を安全に走らせることも可能となるようです。

このあたりの技術が進歩しすぎているので、人間の目利きがやっていたようなことはすべて画像認識で置き換えることも可能になるでしょう。

ネット上で寿司職人の修行について話題になっていましたが、見た目で判断する魚の目利きのような事は、ベテラン以上の精度で画像認識が可能です。

何の種類の魚を分析するのかを入力してと言うようなことをすることなく、単にカメラで撮影した画像から魚の種類を自動認識し、その中で最もよい魚をリアルタイムにピックアップするような事は現時点でやろうと思えばいつでも出来る状態のようです。

事前にどこに注目するのかを学習させる必要がありますが、それさえ初めにやっておけば魚だけではなく、いつでもどんな食品でも自動認識出来るようになるでしょう。

これが、サーバーのような画像認識装置ではなく、インターネットのクラウドを使う事も無く、スマートフォンみたいな機器だけで出来るようになるようです。

これによって、電源や通信環境が限られるドローンにこの機能を搭載して、周りの判断をしながら自立飛行させるような事も簡単に実現するようです。

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これだけでなく、人間の目で行っていたようなことは、全て機械により出来てしまえますし、他のセンサーも組み合わせれば人間以上の判断を瞬時にやってのけてしまえるようになるでしょう。