9月は欧米での新シーズンと言うことがあるのでしょうか。
IT関連の会社自体に関する大型ニュースが相次いでいます。興味ない方もいるでしょうが、それぞれ数年後を考えると何かの意味がありそうなことばかりなので、一応紹介しておきます。
ソフトバンクのARM買収が完了
7月に買収を発表しましたが、2016年9月5日に買収が完了したそうです。
ARM含めソフトバンクはどこへ向かうのでしょうか。
インテルのIntel SecurityがMcAfeeに
インテルがMcAfeeを買収してIntel Securityにしたのが2010年でした。
この後、パスワードがいらない認証などを展開していましたが、このIntel SecurityがMcAfeeとして分離するようです。
株式自体は49%所有するので、セキュリティ関連から完全に撤退するわけではないようですが、インテルとしてはIoTなどに集中するのでしょうか。
巨大統合IT企業DELL Technology誕生
DELLは株式を公開していない非公開企業ですが、EMCというサーバー関連の会社を買収し、新たに設立されたDell Technologies傘下に従来のDELLやEMC等が置かれる統合企業体となります。
EMC傘下にはVMwareなどもあり、パソコンやサーバーに関する事業を、1つの企業体でほとんどすべて手がける会社になります。
非公開なので、株式市場は関係なしに自社の思うように自由に出来る巨大IT企業が、どうなっていくのか気になるところです。
RoviがTivoを買収し、社名がTivoに
RoviがTivoを買収することは以前から発表されていましたが、買収後の会社はTivoになります。
どちらも知らない方に一応説明すると、Roviはテレビ番組や各種コンテンツのメタ情報を持っている会社です。各種動画配信サービスの音声認識によるレコメンデーション機能なんかは、正式に情報が公開されていないのでわかりませんが、Roviの情報が活用されているような雰囲気があります。
つまり、動画配信サービスには重要な情報を提供している会社です。
TivoはケーブルテレビのSTBやテレビ録画機を展開する会社です。テレビ録画文化というのは基本的に日本にしかありません。海外でテレビ録画したい方にとってTivoは重要なのですが、最近のケーブルテレビ離れ(コードカッティング等の用語で検索してみてください)という状況もあります。
その両社が合併し、Tivoブランドで生まれ変わります。自社によるストリーミング関連も旧Roviが本気を出して展開していくのでしょうか。