インテルはComputexにあわせて、18コア36スレッドのCore i9など、最新の「Core Xシリーズ・プロセッサー」を発表した。
目玉は18コアまでの製品が用意される点で、ゲーミングやビデオ編集などのハイエンド市場に向けた製品群となる。
ハイエンド市場には同社のサーバー向けXeonシリーズがあるが、ゲーミングを含めてより一般消費者寄りのCore i9シリーズとして製品が出てくるのはAMD Ryzenの成功があったからだろう。
実際、Core i9-7820X ベースクロック3.6GHzは$599となっている。
AMDのRyzen 7 1800X ベースクロック 3.6GHzが$499なので、AMDにだいぶ対抗した価格設定になっていることがわかる。
18コア36スレッドのCore i9-7980XEは$1,999という価格設定で、これ以外にも10、12、14、16コアの製品もあり、AMDの同等製品Ryzen Threadripperの出方によっては面白いことになりそうだ。
18コアは必要か
この18コアはともかく8コアとか10コアなんか使い道が無いと思う方も多いと思う。
Webやオフィス文書の編集、単純な写真編集くらいの一般的な用途では4コア8スレッドもあれば十分だが、ゲームなら、VRや、ライブ配信など、動画なら4Kや8Kがあり、コア数は多ければ多いほど作業効率に直結する。
ゲームの場合なら、リアルタイム性が必要なので、VRやライブ配信をするならなるべくコア数は多い方が望ましい。
ゲームを考えると、ゲームではシングルプロセッサーの処理速度が重要になる部分も多く、コア数が増えすぎても使い道はあまりない。現在は単純にゲームだけに使うのでは無く、プレイ動画の録画、配信、自分の画像を掲載しての配信など、コア数が多ければ多いほど有利につかえる用途が増えている。
動画編集も4Kや8K時代になると、フルHDの数十倍の処理能力が必要になることもあり、コア数が増えれば増えるほど、効率的に編集作業ができる。
今後のハイエンド向け製品では8コア以上が普通になる可能性もありそうだ。
こうなったのもAMDとの競争があるからで、ハイエンドユーザーは両社の競争の恩恵にあずかれる。
今回の件で、今後も両社間の競争によって良い製品が出てくることが確認出来たわけだ。