NVIDIAがComputex 2019にあわせてNVIDIA Studioを発表しました。
今回は最新のGPUなどは発表されず、いくつか新情報もありましたが、ちょっとわかりにくいのがこのNVIDIA Studio。
NVIDIAのプレスリリースでは
NVIDIA Studio には、RTX GPU とともに、専用の SDK と Studio ドライバーで構成された NVIDIA Studio Stack が組み合わされます。このプラットフォームのハードウェアおよびソフトウェアには、最高レベルのクリエイティブ作業およびワークフローに対応できるように、厳しいテストが課せられています。
となっています。
要するに、NVIDIAのGeForce RTXやQuadro RTXを搭載し、SDKやStudioドライバーなどによるNVIDIA Studio Stackを採用し、しっかりと動作確認をした製品にRTX Studioバッジを貼り付けることが出来るプログラム。
クリエイターは、このバッジがついている製品を選べば、安心して対応するAdobeやAutodeskなどの各種クリエイティブ系アプリを活用出来るというような事のようです。
NVIDIAが比較対象にしていたのがクリエイターが使っていることが多いAppleのMacBook Pro。
NVIDIAによる小さい文字の資料によると、16GB RAM、Intel Core i7-8750H CPU および GeForce RTX 2080 Max-Q を装備した RTX Studioと、2018年版の32GB RAM、Intel Core i9 CPU および Radeon Pro Vega 20 GPUを装備したMacBook ProをMaya+Arnold および REDCINE-X PROでのレンダリング時間で比較し7倍だったそうです。
実際にComputexでは3D画像や動画の編集などが薄型のノートパソコンで快適に動いているデモを実施しました。ビデオ編集や3D画像の作成など従来ならノートパソコンでは性能不足で動作も厳しいようなハイエンドの用途でも快適に動作していました。
この動画の44分くらいからがデモ。
実際に最近はこの手の薄型軽量ながら、高いパフォーマンスを持つ製品は各社が展開しています。今後高性能なGPUを搭載し、クリエイティブ用途でも手軽に持ち運べる重量サイズの製品は注目度が今まで以上に高まることが予想されていて、NVIDIA Studioのような取り組みが広がれば、ユーザーも安心して製品を選べるようになるかも知れません。