従来までA4ファイルサイズと呼ばれていた15.4型程度の液晶を搭載したパソコンは、デスクトップリプレースメントのパソコンでした。
本当に紙のA4サイズのパソコンはモバイル系の13.3型程度のパソコンですが、画面サイズの大型化などに呼称がついて行けずに、15.4型の液晶を搭載したパソコンをA4ファイルサイズなどと呼んでいる謎はさておき。
スペースの関係でデスクトップパソコンを置けないような所にも気軽における、デスクトップパソコンの代替製品として15.4型程度の液晶を搭載したノートパソコンは根強い人気があります。
dynabookならdynabook Tシリーズがありノートパソコン全体に占める販売割合でもこのクラスの製品が最も売れています。
機能面ではデスクトップパソコン同等の機能を搭載し、日本とインド市場ではなぜか光学ドライブが必要とされているそうです。
そんなこともあり、ここ数年薄型化が進んだこのクラスの製品ですが、いまだに光学ドライブを搭載した製品が市場シェア上位にあるという謎の現象もあります。
最近は海外メーカーを中心に光学ドライブを搭載しない薄型化した15.4型程度のパソコンも増えていますが、どれも従来のパソコンを改良したような形で、重量も2kg前後で軽くはないです。
そんな中で東芝は新しいコンセプトで15.6型液晶を搭載した大画面モバイルノートPCとしてdynabook Z8、dynabook Z7を発表しました。
従来のA4ファイルサイズのパソコンの機能を引きずっておらず、キーボードも10キー無しの防滴キーボード、HDDはなくストレージもインテルOptane+SSDという構成、Thunderbolt 33対応、Wi-Fi 6対応、ディスプレイはノングレアのIGZO。
液晶サイズは15.6型で、厚みは17.6mm、重量は1.399gというモバイルパソコンを大きくしたような製品です。
これまでも15型液晶を採用してモバイル向けの製品はいくつかありましたが、13.3型程度で軽いと1kg以下、重くても1.3kg程度のパソコンと比べると、倍近い重量だと重すぎました。
例えば5年ほど前に出たNECのLaVie Xは厚みが12.8mmでしたが重量は1.6kg程、最近の製品だとDELL XPS 15 2-in-1は2kg弱です。
重量が軽くなり持ち運びが気軽に出来るようになっただけでなく、テンキーのないキーボード、Thunderbolt 3採用による拡張性や使い勝手、SSD前提の設計など最新のPCの設計を採用しているので、起動の高速化等の体感速度の向上、外部GPU使用のゲームやよりハイエンドのアプリケーションにも活用出来そうです。