ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

NECのドットインパクトプリンタ MultiImpact 2020年モデル

プリンタはレーザーやインクジェットが主流ですが、複写伝票などに印刷が出来るドットインパクトプリンタの需要もまだまだ残っているそうです。

個人的には宅配便もオンラインで住所入力するので、複写伝票に手書きする機会はほぼ無くなっていますが、官公庁の書類、物流、流通業では複写伝票を使った業務も多く残っているそうです。

そんな状況の2020年、NECがMultiImpactの最新モデルを発表しました。

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NEC MultiImpact 720

どの位置から挿入しても正しい位置で印刷

昔のドットインパクトプリンタは、紙の左右に穴があるトラクターフィードを使うのが当たり前でしたが、最近は一般的なA4など様々なサイズの単票用紙を手差ししての印刷などにも対応しています。

単票用紙の場合、用紙を手差しするので、通常は位置合わせが大変になります。最新モデルでは、どの位置で入れても正確に位置を自動的に合わせる「用紙セットフリー」機能があります。

通常、複写伝票では位置を事前に調整する必要があるため試し印刷が必須ですが、用紙セットフリー機能ではどの位置から用紙を挿入しても、用紙位置を自動で認識し正しい位置に印刷します。斜めに挿入しても「自動斜行補正」機能で位置を修正してから印刷されます。裏表、上下左右さえ間違えなければ、事前に位置を合わせる必要なしに個別に印刷が可能です。

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斜めに適当に用紙を入れても

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位置を自動的に調整して印刷してくれる

連続用紙のトラクターフィードでも用紙セットフリー機能が利用出来ます。

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LAN、USB、パラレルポートに対応

この用紙セットフリーに対応するMultiImpact 720シリーズはNECの水平型ドットインパクトで過去最速の漢字360字/秒、複写枚数最大9枚対応、トラクタフィーダやカット紙なら名刺からA3までの用紙サイズに対応。インターフェースはLAN、USB、パラレルポートに対応するなど、最新の環境に対応しています。

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MultiImpact 750

基幹業務などの大量印刷向けのモデルのMultiImpact 750シリーズも用意されています。こちらはトラクターフィードが前提の伝票を大量に印刷するような用途向けのモデルです。

得選街の価格は

MultiImpact 750 2,400,600円

MultiImpact 720AEN 518,500円

MultiImpact 720SEN 214,900円

制度や業務の関係で複写用紙での印刷が必要な用途が当分続きそうな環境なら、紙を使った業務の改善は難しいので、このような最新モデルの機能で業務上の細かな部分の改善にはつながりそうです。

NEC ドットプリンタ MultiImpactシリーズ: プリンタ | NEC