いわゆる不謹慎系、迷惑系YouTuberなど、YouTuberで不謹慎な動画をアップロードするような人がいます。
この人達の目的は、世間的に注目されて、YouTubeでお金を稼ぐことでしょう。
この件に関して、世間一般でYouTubeに対する意見をまとめると
「迷惑系YouTuberの動画再生で広告収益が増えるから、YouTubeは本気で対策しない」
というような事です。
実際にYouTubeは何をやっているかを解説します。
YouTubeで収益を得るためには
YouTubeで収益を得るためには、YouTubeパートナープログラムの審査を受ける必要があります。
審査を受けるための数字的な最低条件は、チャンネル登録者1000人、過去1年間の動画再生時間4000時間が必要です。
過去1年間の動画再生時間は、1つの動画の平均視聴時間が4分だった場合、再生回数1万回で666時間なので、このような動画が6本必要です。
一見簡単そうですが、実際に再生回数1万回とか平均視聴時間4分というのはかなり厳しい数字です。(ほとんどの動画の再生回数は100回以下です)
その上で、YouTubeの利用規約や様々なポリシーに違反していない場合に審査に通ります。
現在、迷惑行為の動画ではこの審査に通ることはありません。
YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - YouTube ヘルプ
YouTubeチャンネルが収益化出来ていた場合
仮に、他のジャンルの動画で審査を通して、その後に迷惑系動画をアップロードしたり、何かの間違いで審査に通ったとします。
そのような場合、動画への広告が規制されるか、動画に広告がつかなくなります。
広告掲載に適したコンテンツのガイドライン - YouTube ヘルプ
YouTubeは定期的にチャンネルの内容を確認していて、迷惑系動画ばかりアップロードしていた場合、YouTubeパートナープログラムの参加資格を外されます。
悪質な場合はYouTubeの利用が停止される
悪質な利用者の場合、YouTubeの収益化はもちろん、YouTubeチャンネルの利用が停止されます。
YouTubeで直接収益化できなくても、知名度向上等のためなら、収益化できなくても、新子チャンネルを作って動画の投稿は続ける場合があります。
そのようなユーザーにはイタチごっこになりますが、新規チャンネルの解説が確認出来た場合は、以前の停止を理由にチャンネルが停止されます。
さらに悪質な場合はAdSenseもGoogleアカウントも停止になる
さらに悪質な場合はAdSenseアカウントやGoogleアカウントが停止になる場合があります。
YouTubeは対策が不十分だという意見
YouTubeのプラットフォームを悪用するユーザーは以前からいます。日々様々な変更が加えられていますが、現在、迷惑系YouTuberに関しての対策が不十分と言われれば、否定は出来ないでしょう。
YouTubeやGoogleはこのような不正行為に関して、一括して出来るように対策をします。
表現の自由も守る必要があるため、迷惑行為と表現の自由のバランス、システム上の設定、レビューワーへの教育など含めて、しっかり検討した上で最終的に対応されます。
それまでは、イタチごっこでの対策になるため、一見すると何もしていないようにも見えますが、しばらくするとほとんど見なくなるでしょう。
迷惑系YouTuberの動画で儲かってるから対策に力を入れないという意見
迷惑系YouTuberの動画がどのくらい再生されているのかわかりませんが、仮に該当動画の再生でYouTubeに10億円の広告収入があったとします。全て投稿者が受け取れた場合、1再生0.1円で計算すると、100億再生は必要です。実際には全てを合計してもここまで多くはないでしょう。
YouTubeの売上げは2019年で150億ドル(1兆6000億円)です。仮のこの10億円は売上げの0.0625%でしかありません。
迷惑系YouTuberの動画を全て止めたとしても、売上げには何の影響もないと言えます。
それよりも不適切な動画への広告が問題で、大手クライアントが広告を出稿しなくなる影響の方が大きいです。会社としてしっかり対策する必要があります。
視聴者として何が出来るか
YouTubeに不適切なコンテンツがあった場合、動画やチャンネル等をユーザーが報告できます。
YouTubeに対して意見を送ることも出来ます。
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