ASUSの薄型ゲーミングノートPCシリーズのROG Zephyrus M15が発表されました。
ROG Zephyrusシリーズは、薄型などのそれぞれ特徴があるゲーミングノートパソコンシリーズです。
今回のROG Zephyrus M15では15.6型液晶を採用し、厚み19mm程で重量が2kgの筐体に第10世代のIntel Core i7-10750H(6コア12スレッド)を採用、メモリは16GBなどCPUの強化と細かな部分で改良が加えられた最新製品です。
2020年9月2日発表されたモデルは次の2モデルです。
ROG Zephyrus M15 GU502LW 25万円程度
NVIDIA GeForce RTX 2070 Max-Q、1TB SSD
4K 60Hz
ROG Zephyrus M15 GU502LV 20万円程度
NVIDIA GeForce RTX 2060 Super、512GB SSD
フルHD 240Hz
薄型ゲーミングノートPCで気になる発熱の処理
薄型製品で気になるのが、CPUやGPUの発熱がキーボード面まで伝わって熱くて使えなくなる。熱くてパフォーマンスが出なくなるという問題です。
CPUやGPUをどう冷やすかは特にノートパソコンでは重要な課題で、ファンやヒートシンクの形状など各社様々な技術を駆使していますが、その中でCPUとヒートシンクを接続するグリスも重要です。
このモデルではCPUと冷却モジュールの取り付けに使うグリスにThermal Grizzly社の液体金属を採用しています。
グリスも低価格な物から今回のモデルで採用された液体金属のような高級品までいくつかあります。実際にグリスを変えるだけでCPUの温度が10℃以上変わることもあるようです。
4Kモデルは綺麗な画面でクリエイティブ用途などに最適
今回は4Kモデルを試用しましたが、画面の発色も良く、高精細なので動画編集など、パフォーマンスが必要なクリエイティブ用途でも全く問題ありません。
ゲーミングPCですが、天面もシンプルで、筐体全体もそれほどの派手さもなく、派手なゲーミングPCをクリエイティブ用途に使って悪目立ちすることもないでしょう。
キーボードのイルミネーションなどは落ち着いた色に設定も出来るAURA Syncに対応しています。
メモリが16GB、ストレージが1TBなので、同社のROG Strixなどに比べればスペックは落ちますが、一般のノートパソコンより圧倒的にパフォーマンスが高いため、薄く軽く持ち運べるノートパソコンで、クリエイティブ用途に問題なく使えます。
発熱はどうなのか
ゲーミングノートPCなので、実際にゲームを数時間遊んでみても、パフォーマンスが落ちることもなく安定してゲームが遊べます。
冷却ファンは常に回りっぱなしなので、ファンの騒音は結構気になります。ヘッドフォンをすればほとんど聞こえなくなるレベルなので、内蔵スピーカー等で遊ぶ場合以外は問題ないでしょう。
今回の試用モデルは4K 60Hzなので、外付けのモニターにThunderbolt 3経由のG-SYNCで接続してみました。
ゲームにもよりますが、高いフレームレートでゲームを楽しめるので、普段は4K液晶で作業をして、自宅などでバリバリゲームをするならフレームレートの高い外部ディスプレイを接続するのが良さそうです。
問題は巨大なACアダプタ
ゲーミングノートPCの直近の課題は本体サイズと比較してACアダプタが大きすぎる点ですが、このモデルでも巨大なACアダプタを搭載しています。
Thuderbolt 3のポートでUSB Power Deliveryにも対応していますが、実際に試すと私の手持ちの一般的なノートパソコンで問題なく充電できる機器では実用に耐える充電速度は出ませんでした。
せっかくの薄型軽量ノートパソコンなので、持ち歩きで邪魔にならないACアダプタがあると、持ち運び時の総重量の削減が出来ますので将来モデルでの対応を期待したいです。
キーボードのストロークは薄型ながら十分な量を確保しています。
右端にはファンクションキーが縦に並んでいるタイプです。
本体左側のインターフェースは奧から、電源、有線LAN、HDMI、USB、ヘッドフォン・マイク
右側のインターフェースは奧からUSB、USB、Thunderbolt 3。
インターフェース類は必要十分な量がそろっています。