3D元年が2010年だったとすると、2021年の現在はブームはすっかりどこかに行って、VRゴーグルを使った3D立体視がなんとか生き残っているような状態。
そんな状況に登場したのがAcerが2021年5月27日のグローバルカンファレンスで発表した「SpatialLabs」。
AcerのSpatialLabsとは
SpatialLabsは裸眼立体視を実現する技術で、Acerによると「高度なディスプレイ、センサーソリューション、最新のリアルタイム・レンダリング技術により、直感的なインタラクションをもたらす一連の没入型体験」
要するにスゴイ裸眼立体視技術です。
今までの立体視は専用のメガネを使うか、裸眼の場合はクロストークという右と左の映像が逆の目にも届いて綺麗に見えないような状況など様々な問題がありました。
AcerのSpatialLabsを搭載したクリエイター向けノートPCのConceptDのプロトタイプモデルを見る限り、今までの問題が全くありません。
立体視のアプリを開いているときだけ自動的に立体視モードになり、終了すれば普通に2D表示に戻ります。2D表示状態では普通に綺麗なディスプレイで、普段の画質が悪いことはありません。
アイトラッキングで目の位置を認識し、完全に追従した画像が表示されます。
今までの立体視は飛び出すと言うよりも、どちらかというと奥行きが感じられる物が多かったですが、本当に飛び出して見えます。
よくあるイメージ画像で飛び出ている画像がありますが、その画像が実現してしまったような印象で間違いないです。
これにはDimencoという会社の技術を使っているようで、Simulated Reality(SR)というステッカーもプロトタイプには貼ってあるようです。
今回Acerが発表したのはこれを搭載した製品ではなく、AcerのSpatialLabs技術及び、この普及のためのデベロッパー向けプログラムの発表です。
Unreal Engineのデベロッパーにこの技術を搭載したConceptDのプロトタイプノートPCを貸し出して、実際に使ってもらおうという内容です。
立体視が好きな3D好きUnreal Engineデベロッパーの方は応募してこの技術のすごさを体験して、それを生かしたコンテンツを作ってみてはどうでしょう。