NVIDIA Jetsonは小型機器でGPUコンピューティングを行うには良いデバイスですが、定期的にアップデートされています。
にまとめました。
Jetson関係についてはその内容では不十分なのでこちらにまとめます。
JetPack
NVIDIAが提供しているJetson向けのOSやCUDAとう基本的なGPUコンピューティングに必要な物がパッケージされた物。Jetsonを使うには事実上必須だが、自分でインストールしなければ使えない。
JetPack 4.6
2021年7月リリース。
2021年現在の現行Jetsonが利用可能。
JetPack 5.0
2022年リリース予定。
CUDA 11に対応、Xevierや将来のJetsonに対応。
Jetsonモジュール
Jetsonのモジュールは何をやりたいのか、予算などによって選ぶべき製品が変わってきます。
エントリー向けのJetson Nano、メインストリーム向けのXavier NX、機械への組み込み用途などAGX Xavierなどがあります。
PC等のGPUに比べると採用されているアーキテクチャが古いです。
メインストリームのJetsonで2021年現在主流のRTX 30xシリーズのAmpereの2世代前のVolta。エントリー向けのJetson Nanoはさらに2世代前のMaxwellが使われています。
どのモジュールも一般的なGPUに比べて低消費電力で動作し、最新のGPUのアーキテクチャよりも古いこともあり、利用出来る事は限られます。
主要な機能は利用出来るため、学習用、特定用途用には十分利用出来ます。
参考:Hopper、Ampere(RTX 30x)、Turning(RTX 20x)、Volta(TITAN V)、Pascal(GTX 10x)、Maxwell(GTX 9x)
主要なJetson
Jetson TK1
Compute capability 3.2
Kepler
Jetson TX1
Compute capability 5.3
Jetson Nano
Compute capability 5.3
Jetson TX2
Compute capability 6.2
Jetson Xavier NX
Compute capability 7.2
Volta
Jetson AGX Xavier
Compute capability 7.2
Volta
Jetsonのロードマップ
JetsonのロードマップはNVIDIAが公開していますが、メインストリーム以上のXavier後継はOrinとして2022年にリリース、Nanoは2023年にリリースされる予定です。
Orin自体は2019年に自動運転向けに発表されていましたが、アーキテクチャはAmpereを採用します。自動運転向け自体は2021年にAtlanが発表されています。
なお自動運転向けのOrionは2022年に、Atlanは2025年に市場投入されるようです。