HTCのVR機器「Vive」の販売が2016年7月7日より始まった事が発表されました。
日本では今年からオンラインでの販売自体は始まっていましたが、今回の発表はコンシューマー向けへの本格販売が始まった事を表します。
単に店にパッケージを置いて売ってもらうだけでは無く、事前予約が出来る体験スペースを設けた上で、体験した上で買ってもらう販売体制が7月7日より整いました。
体験スペースおよび販売網も全国各地のドスパラ各店、ツクモ、ユニットといった全国のPC販売店が対応しています。
デモの予約はオンラインで可能で、実機を試した上で購入するかしないかを検討することが出来ます。
Viveはディスプレイ部分のヘッドセットに加えて、コントローラー、ベースステーションを使う事で、4.5m四方の範囲で移動して使う事も出来ます。
HTCはこれをルームスケールVRとしていて、仮に移動して使わわない座ったままでの利用でも、位置を正確に把握できるので、VRの使用感も非常に高いとしています。
予約が始まったPS VR、製造問題を抱えているOculus Riftよりも位置情報の精度が高いとしていて、すでに販売が始まっている事もあり、現時点でViveの優位性はかなり高いと言えます。
PC販売店での販売もハイエンドなVR Ready PCや、対応ビデオカードの販売にもつながることから、各店舗は単なる集客以上の効果があるのでは無いでしょうか。
Viveの体験が出来るのも、店に置いておき来店者に勝手に使ってもらうのではないようです。
しっかりとした環境で体験してもらうために事前予約が推奨され、係員を含めた準備を万全にするためで、特に初めて使う人には説明を受けた上での使用で製品の機能をより深く知ることが出来ます。
ここで問題になるのが、本人以外に何をしているかわからないという点です。
そこで、グリーンバックを使ったスペースを用意し、見ている人もVRの中で何が行われているかわかる仕組みも用意するようです。
価格は99,815円で10万円弱、VR Ready PCが10万円からとすると、20万円程度でVR体験が可能となります。
もちろん、新しいVRを使った何かを開発する場合にも使えるので、今回の本格発売開始からVRの普及が本格的に始まるのか、今後しばらくはウォッチしていく必要がありそうです。
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