ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

NEC Z世代向けLAVIE SOL POPUPストア

NEC LAVIE SOL POPUPイベント

NEC LAVIE SOL

NECのZ世代向け製品「LAVIE SOL」が2024年11月14日に発表されました。

NECの主に大学生をターゲットにした製品としてはLAVIE N13 Slimなどを提供していましたが、今回のモデルは従来製品から様々な部分を、主要ターゲットを意識して設計された製品となります。

例えばタッチパネル対応、Z世代には何の意味もない、かな表記のキーボードはアルファベットだけ、デザイン上ノイズになる必要ない様々な機能は非搭載、キーボードのファンクションキーの表示もZ世代向けにするなど、かなり思い切った製品になっています。

天板デザイン

youtu.be

この製品はYouTubeのNontitle番組とタイアップして、番組出演者と共同開発した製品という事になっていますが、実際に様々な声は聞いているようです。(PCの開発は通常2年かかります)

この製品を実際に体験でき、YouTubeのNontitle番組の出演者も来るかもしれないPOPUPイベントが、東京と大阪で開催されます。

この製品は3色展開ですが、オプションで様々な天板カバーが提供されています。
天板カバーが豊富に展示され、東京会場ではオリジナルの天板カバーを制作できるスペースも用意されます。

LAVIE SOLのおすすめポイント診断

診断結果でNontitle関連のカードをもらえます

川口春奈さんのサイイン入り天板

診断結果のカードはYouTube番組関連の画像入りカードだったり、番組に入り込んだような自撮りスポットもあるので、特にこの関連YouTubeが好きだった方は行ってみると楽しめると思います。

CMキャラクターの川口春奈さんサイン入り天板も展示されるようです。

https://www.nec-lavie.jp/campaign/laviesol/

 

DELL アンバサダープログラムもうすぐ4万人大感謝祭

DELLのユーザー向けプログラム「デルアンバサダープログラム」が2016年12月末に始まりましたが2024年11月にもうすぐ4万人ということで、都内でイベントが行われました。

このプログラムは、DELL製品の開発に活かすため体験モニターや限定イベントなどを開催して、ユーザーの声を直接集めるもので、DELLにとってはユーザーの意見を直接集められ、ユーザーにとっては新製品などを直接触って、DELL社員に直接意見を言える貴重な機会になります。

DELLアンバサダープログラム

このプログラム開始から約8年で会員が約4万人になった事を記念にしたイベントでした。
今回は港区の麻布台にある東京アメリカンクラブという、普通はなかなか入れない施設内で行われました。

今回はCopilot+ PCなど、AI関連PCが勢揃いしたタイミングで、AI関連機能を実際に試せるデモも多かったです。

最新のAlienwareや、ディスプレイ、DELL製の各種周辺機器なども勢揃いしていたので、各製品を直接その場で試していた方も多かったです。

会員数は実際にはまだ4万人には届いておらず、開催日で約1,000人足りなかったそうです。

DELLアンバサダープログラム バッグ類

DELLアンバサダープログラム AI体験

AI関連では、画像生成、まだ一部環境でしか使えないCopilot+ PCなどを実際に体験できました。

DELLアンバサダープログラム

食事も豊富で、今回は楽天モバイルの紹介と特別プランの紹介、当日はまだ発表されていなかった11月26日より開始するブラックフライデーセールの予告もありました。

DELL製品ユーザーでなくても登録出来るプログラムなので、最新PCなどに興味ある方は是非登録してみてください。

https://www.dell.com/ja-jp/lp/dell-ambassador

CEATEC 2024で勝手に注目した新技術やデバイス

CEATECは日本メーカー中心とした各種電子部品など、各社の要素技術を直接確認できるのが注目ポイントだと思っています。

電子デバイス関連のブースは年々縮小傾向にあるようですが、2024年のCEATECではどうなのでしょうか。
様々な注目製品やサービスがありましたが、その中で勝手に注目したものをいくつか紹介します。

minimal FAB

基本的には各社が開発した最新の電子部品とそれを使った応用例などの展示が基本です。
その電子部品自体の製造ができる minimal FAB という半導体の製造が出来るシステムがありますが、ここがCEATECに出展していました。

1/2インチウェアの半導体の各製造工程が小型の冷蔵庫くらいのサイズで収まっており、この機器を並べれば半導体を製造できるのが特徴だそうです。
通常の半導体工場は、巨大な建物にクリーンルームなど、建物など様々ところでコストがかかりますが、minimal FABはクリーンルーム不用で、電気と水など基本的な物だけを用意すれば半導体の製造が出来るということを、展示会場でデモしていました。

実際のデモでは、1/2インチウェハに、塗布、露光、現像するまさに半導体製造っぽい事を展示会場で15分程度で行うデモでした。

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TDK AR/VR向け直接網膜投影モジュール

TDK 4K対応AR/VR ニオブ酸リチウム薄膜での光

TDKの現行のAR/VR向け直接網膜投影モジュールはフルHD画質に対応しているそうで、これでも十分きれいな画質ですが、4K画質にするためには、現行のモジュールでは限界があるそうです。

網膜投影はブラウン管の走査線のように投影しますが、現行の電流切替では4K画質は不可能で、それを実現できるのがニオブ酸リチウム薄膜を使用したモジュールだそうです。

これを使えば光の3原色を実現できるというデモを展示会場で行っていましたが、光の点が見えるだけでした。
これをAR/VR向けのモジュールに1年後には出来るような事を展示会場では説明していたので、網膜投影方式の製品の普及も近いのかも知れません。

ピエゾ素子を使った骨伝導モジュールも薄くて今後の骨伝導製品として注目です。

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Xacti ウェラブル向けカメラモジュール

旧三洋は映像ソリューションのXacti株式会社になりましたが、ウェアラブル製品向けのカメラモジュールを展示していました。

画質が高いのはもちろんですが、手振れ補正、回転なども補正する高性能なカメラを出展し、今後のウェアラブル向け製品でより高画質なカメラが搭載されていくことがわかります。

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NEDO 1000量子ビット超の量子コンピュータ実現へ

量子コンピュータでは絶対零度に近い温度まで量子ビットを冷やす必要がありますが、そのためには配管、コネクタなどの部品の開発も必要だそうです。

NEDOブースではNEC産業技術総合研究所が1000量子ビット超の量子コンピュータモックアップとして、そういった課題がある事をわかりやすくしています。

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村田製作所 リチウムイオンバッテリ特性・劣化診断

リチウムイオンバッテリーの充電時の電圧を測定することで、正極か負極のどちらに問題があるかなどもわかるソリューションを出展していました。
バッテリーに搭載する小さなモジュールではなく、充電時の電圧を測定して、そのデータをクラウドに送って分析することで予想する物です。

リチウムイオン電池の劣化状態などを比較的簡単に調べられるソリューションは今後必要とされる場面が増えてくるでしょうから注目です。

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IPA Immersive Music Experience Live Anywhere

各社が自社の取り組みを工夫をこらして展示しますが、IPAが行っていたのは、Apple Vision Proを活用したIPAの取り組みを紹介するブースです。
Apple Vision Proを装着して、建物中を歩いて、各所に設定された説明を確認したりする、現実とVRを融合したデモです。
最後は、海辺に入りますが、実際には水が張られたプールのような所に足を踏み入れるだけですが、海にいるような感覚になるなど、どこからどこまでが現実かVRかがわからなくなりました。

このデモ体験自体がなかなか興味深い物になっていました。
通常の体験とは全く異なるため、今後はこのようなデモが各地で体験できるようになるのではと思います。

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リンナイ 水素調理

電気自動車用として水素の活用が広まっていますが、その水素自体を他の用途にも使おうとする動きがあります。

その一つが、水素を直接燃やして料理に使うというものです。

水素を燃やすこと自体は、水素で発電して電気で調理する物と異なり、直接火を使うもので、それ自体の意味を考え出すと、火を使うという文化的、精神的な領域まで入ってくる問題です。

そんなことはともかく、水素を燃やすということはメタンガスなどと異なり二酸化炭素が排出されないなど様々な特性があることにも注目です。

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音声AR「SARF」って知ってる?

こんなネットサービスがあれば良いなという妄想をいつもいろいろ考えています。

その中の一つに、ヘッドホンなんかをして移動中に観光スポットなどが見えたら勝手に教えてくれるものが出てくると、出歩きが楽しくなるのではと思ってました。

観光バスのガイドのような感じで、その付近に来ると「左手に見えますのは○○です。○○は…」みたいなことを、勝手に音で案内するようなサービスです。

と思ってたら、エイベックスという普段は自分の守備領域とは特に関係もない音楽関係の会社から、音声AR「SARF」なる謎サービスに関する案内が届きました。

調べてみると、勝手に妄想していた事を何年も前から行っているサービスではありませんか。

ということで、どんなサービスなのか会見に行ってみました。

音声AR SARF

音声AR「SARF」

このサービスは、2018年から実証実験が始まり、2021年より「SARF」としてサービス開始。既に各種自治体やイベントなどで使われているそうです。

GPSBluetoothのビーコンを使って、街案内、肝試し、謎解き、イベントなどに活用出来るそうで、単純に位置情報だけではなく、昼間は観光案内、夜は肝試しのように、時間帯にあわせたコンテンツの切替なども出来るサービスだそうです。

主に自治体や企業などがコンテンツ制作者になり、その地域でユーザー向けにそのコンテンツを提供するプラットフォームがSARFになります。

自治体や企業などがコンテンツ提供側になりますが、そのコンテンツ作成や、音声データの作成などは簡単ではないので、企画からコンテンツ制作、運用を一貫提供する新サービスの「SARF+」が2024年10月8日に発表されました。

この仕組みで提供される第一弾がOsaka Metro駅で提供される「LDH LIVE-EXPO 2024」向けの音声コンテンツだそうです。(これ自体は2024年10月11日から27日まで提供されます)

SARFの画面

実際にこのサービスを使ってみると、特に何もしていなくても、その地点に入ると自動的に音声が流れてきます。
この何もしていなくてもというのが重要で、街歩きで適当に散歩しているような場合、いったん立ち止まってスマートフォンでその場所を調べるのと、勝手にその場所の案内をしてくれるのでは全く体感が異なります。

ヘッドフォンをしていれば他の人の迷惑になる事もなく、街歩きを楽しむ事に集中でき、さらに関連情報を得られることがよくわかります。

音声AR関連の周辺環境

すでにほとんどの方がスマートフォンを持ち歩き、ヘッドホンなどを使って音楽やPodcast、動画などを移動中に楽しんでいます。
最近では、耳を塞がず、街中の音も聞ける骨伝導ヘッドフォンみたいな物もあり、街歩きなどでヘッドフォンしていても車に気づかないので危ないという事もありません。

いわゆる歩きスマホの場合は、前を見ずに歩くので危険ですが、骨伝導ヘッドフォンなどを使って、音だけを適度な音量で聞いている分には何の問題もありません。

つまり、音声コンテンツに関しては、様々な可能性がある状況で、音声と位置情報を組み合わせたこの「SARF」は今後注目のサービスでしょう。

音声コンテンツの制作環境の変化

このSARFは説明によれば、YouTubeに動画をアップロードするくらいの気軽さで、コンテンツを制作できるようになっているそうですが、YouTubeの動画同様に音だけといってもコンテンツ制作自体はそこまで簡単ではありません。

近年急激に伸びているのがAIですが、関連して音声AIのクオリティも上がっており、一見すると人間かAIかわからないくらいになっています。

このSARFも合成音声には対応しているそうで、文字を入力すれば自動で音声にするようなことも出来るそうです。まずは合成音声でテストして、その後に本格的なBGMやプロの声優などを使った物を制作するような事も出来るでしょう。

音声コンテンツの制作環境の変化

コンテンツ制作はSARF Studioという制作環境で行うそうですが、これ自体は一般に開放されていません。
現時点で契約したコンテンツ制作者に提供されているようですが、2024年夏まで「SARFクリエイティブパートナーズ」が募集され、コンテンツを制作している段階で、その結果から今後の展開を判断していくそうです。

YouTubeのように手軽にコンテンツ制作が出来るとは言え、現時点では個人が勝手に音声ARコンテンツを自由に作れる状態ではないです。
今後どうなるかはわからないので、位置情報と音声を使ったコンテンツのアイデアは練っておくと良さそうです。

音声と位置情報コンテンツ

美術館などに行くと利用出来る音声ガイドや、観光地でのバスガイドのようなサービスを利用すると様々な情報を知れるので便利ですが、これが手元のスマートフォンでいつでもどこでも楽しめるようになると新たなサービス展開が期待されます。しかし、この「SARF」に限らず、問題はどれだけ楽しめるコンテンツが集まるかでしょう。

今のところ、観光目的などでそこそこお金をかけたコンテンツしか提供されませんが、これらが増えていくと別の広がりもあるかも知れません。

このエイベックスのSARF自体の直接の競合になりそうなのがON THE TRIPソニーLocatoneです。
ナビタイムジャパンもナビゲーションサービスにこのような機能を組み込んでいるそうで、Googleの位置情報とARの活用もはじまっているようです。

個人的にはこの種のサービスがそれなりに始まっていること自体、何も知りませんでしたが、実は各社が始めていました。このような音声と位置情報を活用したサービスは、複数社がサービス展開することで、競争が生まれよりよい物へと進化していきそうで、今後の展開に注目したいです。 

youtu.be