ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

F1シミュレーターがなかなかすごかった Lenovo All Players Challenge

MIYAVIさん、長屋宏和も参加したオープン前日イベント

レノボが2022年からF1のオフィシャルテクノロジーパートナーになった事もあり、F1日本グランプリ関連のイベント「Lenovo All Players Challenge」を行っています。

東京の渋谷で2023年9月15日から18日まで行われる、F1シミュレーターによる鈴鹿サーキットタイムアタック大会です。事前予約制で行われますが、開催前日の発表イベントで先行して実際に体験してみました。

Lenovo All Players Challenge

このイベントは、一定のレギュレーションの中で、制限時間内のベストタイムを4日間かけて争うeSportsで、タイム上位にはF1のパドッククラブへの招待などもあります。

オートマ限定などの決められた設定の中で15分間走れます。うまい人なら8周くらいはできるので、その中のベストタイムを争います。

かなり本格的な設定でチャレンジ出来る

使用するシートやハンドル、ブレーキの堅さ等も統一されており、全員が同一条件で出来ますが、初めてこのゲームをやるとか、コースを覚えてないような方はまず良いタイムを出せません。コースアウトしてもタイムとして認められない、その場合も自力でコースに戻る必要があるなど、本物っぽいゲームで、視線も本物と同じでかなり低く、なによりも前がよく見えません。
この手の本格的シミュレーター初体験の筆者が試したところ、安全運転でコースアウトせずに何とか記録を残せたという感じでした。記録は2分37秒で、1回スピンして立て直すのに時間がかかりましたが、スピンしなくても2分切るのはかなり難しそうでした。慣れている人なら初めてでも1分40秒を切れるようですが、実際のコースレコード1分27.064秒(2019年セバスチャン・ベッテル)がいかにすごいかがよくわかります。

ほぼ本物設定のF1シミュレーター

このイベントで使われるシートはチューニングカー仕様の設定です。会場内には本物のF1と同等のシミュレーターも用意されており、ほぼ仰向けの状態になっている事もわかります。

イベントでは34インチのウルトラワイドモニターを使いますが、これでもかなりの臨場感があります。慣れていない筆者は前を見るのが精一杯で、端に表示される地図を見る余裕もありませんでしたが、これを3画面にして横で流れる風景もわかると、さらに臨場感が増すそうです。

使われているのはLenovoのLegionノートパソコン

今回のイベントではLenovoのLegionノートパソコンが使われており、レースゲームは比較的負荷は低い物の、ゲーミングノートパソコンでも十分遊べることもわかります。

よりリアルを追求した本物の面白さ、eSportsの面白さ、PCゲームやハードウェアの進化が体感できるイベントです。

残念ながら予約枠はすべて埋まっており、当日枠で参加するしかありませんが、参加出来なくてもシミュレーターは見学できるので、F1ファン、レースゲームファンにおすすめのイベントです。

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lenovo-allplay2023.jp

 

即ゴミ箱行きのレシート発行をかたくなに続ける日本の小売店

レシート

特にコンビニ等の少額決済の店では、商品決済後に出てくるレシートをそのまま捨てている人が多い。捨てることもせず、プリントされて出てきた物をさわりもしていない人の方が多いかも知れない。
もう少し高額な数千円単位程度のスーパーでも、レシートを受け取る率はそこまで高くなさそうだ。

そんな状況でも、日本の一般的な小売店はレシートを有無を言わさず発行している。こうなっているのは、何らかの法律で必ず発行する必要があるのだろうと思っていた。

しかし、関連する民法486条では「弁済をした者は、弁済を受領した者に対して受取証書の交付を請求することができる」となっており、レシートの発行は請求されたら発行しなければならない物。つまり、法的には言われなければ発行する必要が無い物だそうだ。

https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2018_06.html など参照

ということは、コンビニ等の画面で確認させるような店舗では、決済時にボタンを押させる、店員に言うなどしたらレシートを発行するようなことをやれば良いということになる。

このような、謎の風習を疑問に思わず、いつまでも無駄なことをやり続けているのは典型的な日本の象徴だ。この慣習が無くなることがいつになるかを、のんびりウォッチし続けたいと思う。

ちなみに、何年も前から国によってはレシートは言わないと発行しないところも多かった。日本だってやろうと思えば出来るはずである。

 

DELL PowerStoreのレゴで遊んでみる

DELLのラックマウント型ストレージサーバーPowerStoreのレゴをもらいました。

PowerStoreはソフトウェア駆動型ストレージと意味がわからないことが書いてありますが、要するにSoftware Defined Storage(SDS)のことです。

これでも意味不明ですが、従来はストレージという専用のハードウェアに、そのためのソフトウェアが存在していました。SDSの場合は、汎用サーバーなどをストレージに出来て、複数のサーバーのストレージを1つにまとめるようなこともできるような、より柔軟なストレージが構築できる物のような物です。

社内のデータをしっかり管理運用したい場合、セキュリティ対策含めて、今時はこの手の製品・サービスを使うよねってことです。

https://www.dell.com/ja-jp/dt/storage/powerstore-storage-appliance.htm 

ランサムウェアで大騒ぎしている所は、このあたりの製品・サービスは使ってないとかなんだと思います。

そんな事はともかく、この製品の販促用か何かに、レゴにオリジナルでPowerStoreのレゴを発注した物を、一部配布しているようです。

LEGO DELL PowerStore

それがこれ。

LEGO DELL PowerStore完成

組立自体は15分もあれば可能です。せっかくなので、いろんなサーバーのレゴを組み合わせて、サーバールームをレゴで構築すると面白そうですね。

サーバールームの例

何かの時に配ってると思うので、もらってみてください。

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完成度の高いROG Ally登場もポータブルゲーミングPC市場はどうなる

ビジネス、クリエイティブ用途など様々な用途で必須なPC市場は、年間3億台程度が出荷されているが、2020年頃から数割単位で出荷台数が上がったり下がったりしており、安定した市場になっていないし、成長も鈍化もしくは、今後の伸びが期待されない市場になってしまっている。

そんな中で、成長し続けているカテゴリがゲーミングPC市場。その中でもゲーミングノートPC市場は伸びている。その要因となっているが、ゲーミングノートPC向けのGPUの性能が必要十分になってきたことなど、複数考えられる物の、PCでのゲームが市場に受け入れられている事が最も大きいのではと個人的には考えている。

そんなゲーム自体の人口で最も大きいのが、スマートフォンで遊ぶポータブルな環境でのゲーム。
スマートフォンの年間出荷台数は13億台程度で、こちらもこれ以上の成長は見込まれない物の、ゲームを遊べる環境の市場規模自体は4倍程度となっている。

つまり、ゲームを遊ぶハードウェアだけで考えると、PCに比べるとスマートフォンは4倍の市場規模になるが、単純には比較できない。
PC向けのゲームはゲーミングPCのように高性能なGPUの搭載が事実上必須で、スマートフォンはある程度の製品でゲーム自体は問題なく楽しめる。

つまり、スマートフォンでのゲームはほとんどの方が気軽に楽しめる物の、PCでのゲームはしっかり準備しないと遊べない特殊な物という位置づけで、PCゲームの市場規模はそこまで大きくはない。

そんなPCでのゲーム関連で、ノートパソコンより気軽に遊べると最近一部で注目されているポータブルゲーミングPC。

ポータブルゲーミングPC

ポータブルゲーミングPCとは、小型の画面の左右にコントローラーがついた、基本的にゲーム用のPCのこと。Nintendo Switchのような見た目の物が多い。バッテリー駆動するので、持ち運んで遊ぶことも可能。
PCなのでOSとしてはWindowsがそのまま使われており、一般的なオフィスソフト等も問題なく動作するし、ゲーム自体も問題なく遊べる。

ROG Ally

完成度の高いROG Ally

ASUSが2023年6月に発売するROG Ally(アールオージー・エイライ)は、開発に5年間かけたと言うだけあり、筐体、コントローラー、内蔵アプリの完成度が高い。
さらに、使用しているCPU、GPUAMDRyzen Z1シリーズで、これも最新世代の製品が採用されている。このRyzen Z1はPC向けの最新世代製品のRyzen 7040シリーズと基本的に同じで、ポータブル製品向けにオプティマイズした物で、低消費電力とゲームのパフォーマンスのバランスが優れている。

ROG Allyは、ポータブルゲーミングPCの盛り上がり、開発タイミング、適切なCPU、GPUなどがタイミングよく重なった製品となっている。

ポータブルゲーミングPC市場はどうなる

物としてはよく出来ているROG Allyは価格もこなれており、ゲーム向けにパフォーマンスが高いモデルでも109,800円。
パフォーマンスは若干下がるが下位モデルでも89,800円。キーボードなどが付属していないし、ディスプレイが7インチと小さいので、そのままだとPC用途では難しいが、一般的なオプションでキーボード、マウス、ディスプレイを接続できるので、PCとしても使用も可能。

PCとして使うのも問題なく、ゲームも楽しめるPCが11万円程度。

製品自体の完成度は高い、価格もこなれており、小型のポータブルPCが欲しい方、気軽に持ち運べるゲーミングPCが欲しい方には注目だ。しかし、この製品の真のコンセプトのポータブルゲーミングPC目的として購入する人がどのくらいいるのだろうか。

NECのポータブルゲーミングPCコンセプト

2021年にはNECがポータブルゲーミングPCのコンセプトモデルを公表しているが、ASUSのような大手メーカーがこの市場に参入するのだろうか。

ゲーミングPC市場自体は盛り上がっている物の、この市場がどうなるかはまったくわからない。

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