ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

メモリ1.5TBのMac Proよりハイエンドのワークステーションは約3,800万円

Appleの開発者会議WWDC19で最上位のMac Proが発表されました。

2019年秋に発売するそうで、28コアのIntel Xeon、ストレージではなく最大メモリが1.5TBなことなどが注目されています。

単純なスペックはもちろんですが、筐体全体の冷却性能などにはかなり力を入れていることがわかるMacとしては待望のハイエンド製品で、開発者、クリエイターなどには注目製品になります。

そんなハイエンドの製品ではWindowsLinuxを使うならさらにハイスペックな製品はPC各社から既に発売されています。

Lenovo ThinkStation P920

ThinkStation P92の場合、30万円ほどから購入可能だが、合計48コアになるデュアルXeon、メモリーの構成は1TBなどハイスペックなカスタマイズにした場合で100万円の割引きがあり、販売価格は600万円ほど。

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www.lenovo.com

HP Z8 G4 Workstation

こちらもデュアルXeonの合計48コア、メモリの構成は1.5TB(128GB×12)、NVIDIAの最高級ビデオカードなどで販売価格は1,500万円ほど。このうちメモリが約1,000万円。

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jp.ext.hp.com

DELL Presicion

こちらはデュアルXeonで56コア、メモリ3TB、NVIDIAビデオカードは3枚などの構成も可能で、約3,800万円。この中で最も高価なのが3TBのメモリの3,000万円ほど。

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www.dell.com

Mac Proの価格はどうなる

MacOSにこだわらなければビデオカードなど構成は選び放題で今すぐMac Proより高い構成のワークステーションは買えます。ただし超高価。

特に高いのがメモリで、秋葉原で一般的に買えるメモリモジュールは16GBで1枚1万円程度。ワークステーション用の容量が高いのは数が出ないのと高価なので、秋葉原では購入が難しいですが、32GB、64GB、128GBのメモリモジュールは世の中に存在しているようです。

ワークステーションでメモリを1TBなど載せるなら、128GBのメモリモジュールが必要で1枚あたり100万円程度で計算すると良さそうです。

Mac Proの場合、1.5TBにするには128GBのメモリモジュール12枚必要なので、メモリだけで1,000万円程度になることが予想されます。

おそらく、Mac Proを選ぶ一般的な構成で100万円程度になると思います。メモリを最大まで載せる場合、よりハイエンドなCPUやビデオカードを選ぶでしょうから、メモリを最大にした場合は、1,000万円のメモリにくわえて数百万円という構成で上記のHP Z8 G4に近い1,500万円近い価格になるかも知れません。