新潟水俣病の第3次訴訟の判決が2015年3月23日にでます。
新潟水俣病の患者として認められなかった方が、国と新潟県、原因企業とされている昭和電工に対して新潟地裁で起こしている訴訟です。
新潟水俣病は1965年に確認された公害で、すでに50年経っていますが、いまだに裁判が行われ、被害者に対して十分な救済が行われていないというような状況になっているようです。
このニュースを聞いて、いまだに賠償金を支払わない昭和電工はひどい会社だと思う方もいるかと思いますが、昭和電工側が立場上出来ない言い分を代わりにしたいと思います。
新潟水俣病は新潟県阿賀野川下流域で発生した公害で、原因は当時昭和電工鹿瀬工場で製造していたアセトアルデヒドの触媒から複製された、メチル水銀の流出という事になっています。
当時、水俣湾での状況がわかりつつある状況で、国が早めに規制していれば、被害は防げたはずで、ここでの国の責任を問題視する声もあります。
現時点での昭和電工の立場は、公害の原因を公式には認めていないが、決められたルールでの賠償金は支払うという形になっています。
昭和電工は、この公害が発覚してから今まで、この原因を公式には認めていません。状況証拠から昭和電工が原因である可能性は高いのですが。
しかし、裁判では昭和電工側が負けているので、患者には決められたルールに基づいて賠償金は支払ってきました。
このような事件で賠償金が支払われるとわかると、患者でもないのに、賠償金目的に患者のふりをする方が出てくるため、昭和電工としては、国が認定した患者に対して賠償金を支払っています。
ここで認定されていない方が、第2次訴訟や、今回の第3次訴訟で国に水俣病であることを認めさせるための裁判をしています。金を払わない昭和電工に金を払えとか、原因を認めろとかいう裁判では無く、水俣病である事を認定しろという裁判が50年経っても続いているのが現状です。
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