Apple Special Event. October 2016で発表されたMacBook Proの最大の特徴は、ファンクションキーを完全に他の機能へ入れ替えるTouch Bar機能でしょう。
イベントの中でも触れられていますが、ファンクションキーは数十年間使われた古いキーボードの機能で、ここ数年これをどうにかさせようという動きはあります。
例えば、Apple製品では、画面明るさ、ボリューム操作機能等に割り当てられていたり、Chromebookも同じような他の機能に割り当てられいます。
これを進化させたのが今回のMacBook Proに搭載されるTouch Barで、ファンクションキー部分がマルチタッチ対応のディスプレイになりました。
このようなキーボード面に情報を表示させ、タッチ機能をつけるた物としては、シャープがタッチパッド部分にディスプレイを仕込んだ製品(2009年)などもありました。
しかし、このような製品がその後に続くことはありませんでした。
今回はすでに時代遅れになっているファンクションキー部分を、完全に入れ替える物です。さらに指紋認証機能のTouch IDもMac製品としては初めて搭載しています。
この機能の特徴をよく表しているのが、イベントビデオの64分くらいから始まる、DJ用アプリのdjayを開発しているAlgorithmによるデモです。
従来は絶対に不可能だった事が、表示される内容に合わせて、パソコンのキーボードで柔軟に実現できるようになっています。
このような事はタブレットでも可能ですし、タッチパネル対応のパソコンなら、画面上のどこかに同じような機能を実現させることも可能でしょう。
ここで重要なのは、キーボードと画面間の隙間部分に、便利な機能を柔軟に割り当てられるという点です。
仮にペン入力機能やタッチパネルに対応してもキーボードは利用することになります。
そのキーボード自体をより使いやすくするという方向のアプローチをしているのが、この機能です。
すでに各種ソフトウェアがこの機能に対応する事はこのイベント内でも公表されているので、機能が導入されてもしばらく使い道がないということはないようです。
また、カスタマイズも柔軟なようなので、ユーザーが使い安いように細かな設定を変えることも可能なようです。
他の製品にも波及するのか
問題は、この機能が他の製品にも波及するのかという点です。
クラムシェル型のノートパソコンの場合、コスト以外にこの機能を拒否する理由はありません。Apple以外では権利関係も気になるところですが。
しかし、キーボードが分離できるタイプの、デスクトップPC、タブレット等ではどうでしょうか。画面部分の表示に電力が必要になるので、バッテリーを入れていたとしても、現在のようにBluetoothで数百時間使うということは難しくなるでしょう。
また、画面はリアルタイムに書き換えなければならないので、Bluetoothでは無い通信手段が必要になるかもしれません。
電気的に接続するタイプのキーボードなら対応は可能でしょうが、今回は外付けキーボードのオプションもないので、まだ様子見状態なのかも知れません。
慣れたら便利そうだが
おそらくこの機能は、しばらく使い、自分がよく使う操作がタッチ一発で使えるようになるなどすれば、かなり便利になり手放せなくなると思います。
ただし、キーボード面を見ないでキーボード入力できている方が、同じようにTouch Barも見ないで操作できるかというと微妙かも知れません。
視線移動の距離は短いですが、少なくとも使い初め当初は多少見ながらの操作となるでしょう。これが使い続けていく中で見ないでも操作できるようになれば本物になるような気がします。
また、iPhoneのように振動や圧力にも対応すればさらにべんりになるかもしれません。
ユーザーが慣れてきた頃に、他の製品への展開もあるのでしょうか。
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