ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

2017年春のパソコンも使うUSB-C対応ディスプレイ選び

パソコンなどで使うディスプレイは、HDMI関連機器の普及で、パソコンのモニターとしてだけでなく、ネット配信動画のディスプレイとして使えるので、テレビが不要になりつつある。

例えばモニターにHDMIでChromecastを接続すれば、YouTubeNETFLIX、huluなどをスマートフォン経由などで視聴できるので、テレビが無くてもいいし、パソコン自体も不要。

パソコンを使う場合なら、HDMIもしくはDisplayPort搭載が望ましいが、USB Type-Cを搭載している物の方が望ましい。

最近の最先端なパソコン特に2-in-1タイプはUSB Type-Cを搭載し、これ一本で電源供給、ディスプレイとの接続、周辺機器の接続ができるようになっている。

今までのように、パソコンに電源ケーブル、USBハブなどの接続、ディスプレイの接続のように複数のケーブルを挿す必要がない。

そんなUSB Type-Cを搭載しているディスプレイ選びを考える。

接続はUSB Type-Cだけでいいか問題

USB Type-Cで接続できると言っても、それができるのは最先端の製品のみ。

他に持ってないし、それだけで使う場合ならUSB Type-Cでのみ接続できる。MacBook Proで使うとかだとThunderbolt 3にも対応するLGのUltraFine 4K Displayがいいだろう。

Apple Storeで買った方が安いが。 

 今のところいろいろ使える物が無難か

 おそらく、MacBook Proでだけ使うという人よりも、他のも使うし、HDMIとかでも利用出来るようにしておきたいんだと思う。

そんな場合は、USB Type-Cも使えるし、HDMIなども利用出来るこんなのがいいだろう。

 この手の製品の場合、USB Type-Cで電力をどのくらい供給できるのかを調べておいた方がいい。

場合によってはディスプレイとしては接続できるが、給電しないとか、充電が遅すぎるとかの問題も発生する可能性がある。

選択時のポイント

USB-Cに対応しているか。USB-CはThunderbolt 3対応の物がいいが、対応ディスプレイはほとんどない。

USB-Cの給電がどうなっているか。

HDMIなどがどの程度用意されているか。

テレビ的に使うならスピーカーは内蔵しているか、オーディオ出力などから外部スピーカーをつなげられるか。

ちなみに何でもいいならAmazonで1.5万円くらいで売っているこれとかもいいかも。USB-CやDisplayPortに非対応だけど。

 

IoTなエアコン選び(HEMSとも言う)

家庭用のエアコンに、スマートフォンでの操作機能がつき始めている。
インターネット経由で状態の監視や操作、通常のリモコンよりもリッチな操作がスマートフォンの専用アプリでできるようになっている。

これをできるようにするには、エアコンに対応機器(大抵はWi-Fiモジュール)を付ける必要がある。

そもそもそんな機器があるのかないのか分からない会社、ゲートウェイ(Wi-Fiホストみたいなの)が必要な物など、会社によって対応がだいぶ違うので2017年春現在の状況をまとめてみた。 

三菱電機

www.mitsubishielectric.co.jp

専用アダプタを専門業者に取り付けてもらう事が必要。

富士通ゼネラル

www.fujitsu-general.com

専用アダプタが必要。取り付けは業者。

ダイキン

www.daikinaircon.com

専用アダプターが必要。取り付けについては不明。

シャープ

www.sharp.co.jp

専用アダプターが必要。取り付けについては不明。

日立製作所

kadenfan.hitachi.co.jp

専用アダプターが必要。取り付けについては不明。

Panasonic

panasonic.jp

エアコン自体に別売り専用機器が必要で専用ゲートウェイも必要。

専用機器の取り付けは2017年モデルは自分で可能。2016年モデルは不可と書いてある。

東芝

www.toshiba-lifestyle.co.jp

機能自体はあるみたいだけど、Webだとよくわからない。

三菱重工

ないみたい。

 

ホビー用途のドローン選び 2017年春

ホビー用途のドローンは2種類に分けられると思います。

飛ばすことを楽しむだけの飛べばいい物。

撮影が目的の物。

飛ばすだけなら、数千円のおもちゃもありますが、撮影が目的なら少なくとも数万円の高機能なカメラ機能がついている物を選ぶ事になると思います。

性能だけでホビー用ドローンを選ぶならDJI Mavic一択か

いろいろ条件はありますが、1台だけベストな物を選ぶなら「DJI Mavic」一択ではないでしょうか。

www.dji.com

価格は13万円程度で、画質もよく、サイズも小さく、動作も安定していると思います。

しかしながら、日本で飛ばすには航空法を守る必要があります。

一定地域内で飛ばすには10営業日前までに申請して許可を得なければなりません。

山の中とか、許可が不要な地域だけで飛ばすとかのホビー用途ならばいいのですが、規制の関係で一般的にはほとんど使い物にならないのではと思います。

そこで許可が不要なドローンを選びたくなると思います。

許可不要な軽量なドローン探し

許可が不要なドローンは、重量が200g以下の物とされています。

前述のDJI Mavicは734gで話になりません。このクラスではだいぶ軽いのですが。

200g以下のドローンは2016年頃から徐々に種類も豊富になりつつありますが、これを選んでおけば問題なしというのにはなかなか出会えません。

強いて言えば、ZerotechのDobbyが良さそうです。価格は5万円前後です。

カメラの画質もそこそこよく、プロペラカバーを付けない状態でギリギリ200g以下。航空法の規制ではプロペラカバーは含まれないようですので、安全を見るとカバーを付けて飛ばすのが良さそうです。

www.zerotech.com

www.youtube.com

ドローンに何を求めているかにもよりますが、日本の規制200g以下の分野はまだまだ伸びると思われますので、2017年中にゆっくり選ぶのも良し。

今すぐに買いたいなら、Dobbyなんかを買ってしまうのもいいような気もします。

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は、世界を制す
 

 

YouTubeの配分率はSpotifyやApple Musicと比べて安いのか問題

YouTubeで日本のミュージックビデオが海外で視聴できないことに関する記事から、何が悪いのかを解説しました。

allaboutkamikura.hateblo.jp

ここで紹介したITmediaの記事にはTechCrunchからの情報として次のことが書かれています。

2015年の米TechCrunchの記事によると、「YouTube Red」の規約に署名した場合YouTubeパートナーに支払われる収益の割合は55%。これは当時の定額制ストリーミング配信サービス「Spotify」の70%、「Apple Music」の71.5%に比べてかなり低い数字になる。

そもそもこの収益率は、比較対象となるベースが異なります。
収益が支払われる割合が高いか低いかを、このデータだけで比較することは間違っていると言えます。

YouTubeは動画配信サービス、SpotifyApple Musicは音楽配信サービス

まず大きな違いは、YouTubeは動画配信サービスで、SpotifyApple Musicは音楽配信サービスであるという点です。

YouTubeは動画と音声をストリーミング配信する必要があります。SpotifyApple Musichは音楽しか配信しません。

必要なリソースは何倍も異なります。音楽が1曲5MBなら、動画は解像度にもよりますが少なくとも数倍、場合によっては10倍以上のデータ量となり、それに伴うコストも数倍になります。

つまり、動画配信にかかるコストは、音楽だけに比べてかなり高いと言うことです。

YouTubeは基本広告、SpotifyApple Musicは有料会員

YouTubeSpotifyApple Musicの収入源もそれぞれ異なります。

YouTubeは広告配信による収益がほとんどで、その中の一部に有料会員YouTube Redがあります。記事の支払い率が正しいとして、それぞれの総収入の55%が動画配信者に支払われていると予想されます。

SpotifyYouTubeと同様に無料による広告収入と、有料会員からの収入があります。Apple Musicは有料会員からの収入のみとなります。

YouTubeの広告は動画の広告など、商品により異なりますが、動画の広告が基本です。Spotifyの広告は音声による広告です。

それぞれ異なるサービスを比較するのは間違い

例えば、AndroidiPhoneのアプリ配信において、GoogleAppleは30%を販売手数料としています。それぞれ同等のサービスを提供しているので、30%の手数料は同一と言えます。

例えば、任天堂のゲーム機向けにゲームを販売する場合、カートリッジやディスクなどを任天堂に製造してもらう必要があります。おそらく任天堂の手数料は販売価格の30%ではないでしょう。

動画配信サービスでミュージックビデオの再生が基本のYouTubeと、音楽配信SpotifyApple Musicの比較は正しくはないです。

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

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Googleサービス Perfect GuideBook [改訂第3版]

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