ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

Razer Blade 18 画面サイズも性能も最高スペックのゲーミングノートPC

PCのカテゴリの中でも比較的勢いがあるのがゲーミングPCです。

GPUの価格が高く、関連機能もあわせた高コストなどが影響し、ゲーミングPCの価格は一般的なPCよりもかなり高価になっています。その中でも特に高いのが最上位のゲーミングPCです。

Razer Blade 18

最上位で90万円台のRazer Blade 18

Razerは18インチディスプレイ搭載のゲーミングノートPC「Razer Blade 18」を2024年5月25日から販売開始します。

この製品は、画面サイズが18インチと大画面のゲーミングノートPCで、一般的な大画面の16インチクラスよりもかなり大きな画面サイズとなっています。

さらに、このディスプレイはminiLEDを搭載した液晶モデルに加えて、QHD+で240Hz対応の有機ELモデルも用意されています。

スペックはCore i9-14900HX、NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載するなど、現時点での最高仕様となっており、メモリは64GBまでですが、最大搭載量は96GBまでとなっています。ストレージは2TB+2TBで4TBです。

Thunderbolt 5

さらに、USB 4対応もありますが、Thuderbolt 5にも対応、Wi-Fi 7にも対応しています。

このように各種スペックは高く、最新規格にも対応した製品になります。

330Wにしては小型のACアダプタ

GaN技術を使ったACアダプタはGeForce RTX 4070モデルのみ280Wですが、他は330Wです。

Razer製品と言えば薄さですが、21.9mmで大型筐体を使っているモデルとしては比較的薄型になっています。重量は3.1kgと軽くはないですが、この点は他機種と同等でしょうか。

細かな仕様はモデルによりますが、価格は589,800円からで、最上位モデルは918,800円です。

ゲーミング製品の高性能化と価格

もちろん、このRazer Blade 18はゲーミングノートPCの最高峰で、各ゲーミングノートPCの最上位モデルと比較検討すべきモデルとなっていますが、価格の問題があります。

このモデルだけに限りませんが、ゲーミングノートPCの上位モデルは50万円を超えることが多くなっていますが、その中でも90万円台というのはなかなかの破壊力を持っています。

当然品質も高いものが価格も高くなっているのですが、最新機能をいち早く使いたい方には金額以上魅力があるものの簡単には手が出せないのが本音でしょう。

このゲーミング製品の高価格化はパソコン本体やGPU等の高価格になり安いものだけに限らず、高品質を求める製品も同じ傾向です。

Razer Viper V3

8,000Hzワイヤレスポーリングレートを実現し、ワイヤレスクリック遅延が0.461msというゲーミングワイヤレスマウスの「Razer Viper V3 Pro」などにも現れています。
ワイヤレスマウスは1000円くらいでも買えますが、この製品の価格は26,480円です。

実際に触ってみると、ゲーム以外の用途でも快適に使えるマウスなことはわかりますが、低価格製品の20倍近い価格には驚きます。

結局売れるのは低価格モデルだが

どのメーカーの製品も、数が出て売れるのはそこそこの性能、そこそこの価格でコストパフォーマンスというよりも、絶対値がそこそこ安い物になります。

Razer製品は高スペック、高品質品に特化しているため、数は出ない一種のプレミアムブランドとなっています。

他社から選ぶ場合も、このシリーズが良いのはわかったが、予算の関係で買いシリーズを選ぶというような選択肢になる事がありますが、Razerの場合はすべてがプレミアムモデルで、その中にモデルの違いによる性能差はあれ、基本は同じプレミアムモデルから選ぶ事になります。

ユーザーからしてみれば、このブランドで購入すれば、ゲームが快適に遊べるということがわかりやすいという利点もあります。ただし高い。
また、周辺機器もかなり考えられて開発されており、より楽しむための機器をそろえるのも、同じブランドで統一できるという便利な面もあります。

Razerのように高性能モデルに特化したゲーミングPCメーカーというのもなかなか面白い存在です。