ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

ファーストフードとしてのハンバーガーと高級ハンバーガー

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アメリカ人はなぜかハンバーガーが大好きです。ハンバーガー専門の日本でも著名なチェーン店はマクドナルドやバーガーキングなんかがあり、ファーストフードとしても代表的な店です。

他にもタコベルのようなタコスを中心としたメキシカン料理店もファーストフードレストランとして人気です。

これらのファーストフード店は、店に行ってカウンターでオーダーして、比較的すぐに料理が出て、食べたらすぐ帰れるし、そこそこ安いというのが最大の特徴です。

つまり「速い食べ物」だから「Fast Food」なのでカタカナでのより英語的な正しい表記は「ファスト・フード」となります。

アメリカでこのようなファーストフード店以外のレストランは、予約なしの場合、人気店なら入る段階で確実に待たされます。

席に案内されて、担当のウェイターが来て、料理の注文をして、調理が運ばれ、食べていると問題ないか聞かれ、食べ終わるころに、伝票が運ばれてきて、テーブルで会計してもらうというような手順が必要となります。

日本の定食屋とか、ランチ営業しているレストランなんかと比べるといちいち面倒くさいし時間がかかります。

この面倒くささの原因は、基本的にリラックスして食事を楽しむ場所として店が運営されているからでしょう。このため、のんびりは出来ますし、アメリカ人が大好きなおしゃべりも十分に楽しめます。

しかし、目的が食べるだけというようなせっかちな人には向いていません。

多くのアメリカのレストランでは、マクドナルドやバーガーキングなどよりもクオリティの高いハンバーガー系の料理も提供しています。

マクドナルドよりも味の良いハンバーガーを食べるなら、レストランに行けば食べられますが、一般のレストランなので注文したらすぐ出てきて、食べたらすぐ帰るというようなことは出来ません。

最近日本にも進出しているアメリカの高級ハンバーガーチェーン店は、よりクオリティの高いハンバーガーを気軽に食べられるのが最大の特徴でしょう。

南カリフォルニアを中心に人気のIn-N-Outは冷凍食材を使わないとか、ほぼ全米に旬出済みのFive Guysは生産農場を店で掲示してポテトを店で調理していたりとそれぞれ特徴のある店作りをしています。他にも多くのチェーン店があり、セットで何を頼むかにもよりますが10ドル前後(1000円程度)なので、マクドナルドなんかより数割高い値段ですが、アメリカのレストランとしてはお手頃な部類に入るので人気のようです。

さらに高級な店もあり、例えばUmami Bargerや日本に最近進出したShake Shackなんかがそれにあたります。これらの店はファーストフードというよりもハンバーガー専門のレストランと言った方が良いでしょう。

ジャンル分けは難しいですが、ファースト・カジュアル・レストランというようなファーストフードと比較的低価格なレストランの中間的なジャンルという新しい業態の店とも言えるようです。

これらの店は食材のこだわりもありますが、ファーストフード店が出すハンバーガーとは別ジャンルの食べ物と言った方が良いと思います。

日本で言えば、ファーストフードの立ち食いそばと、高級そば割烹くらいの違いでしょうか。

価格帯が異なるので、いわゆる高級ハンバーガー店の競争相手はファーストフードではなく、ハンバーガーを出す一般のレストランとなります。

アメリカではこれらの高級ハンバーガーは一般のレストランでも、個人経営のハンバーガー店でも食べられました。これがチェーン店として広がりつつあるのが最近の流行のようです。

日本でも佐世保バーガーのようなこだわりのハンバーガー店は以前からいくつもあります。日本人はなぜかマクドナルドが大好きですが、これらの独立系ハンバーガー店にももっと注目してもよかったのに、なぜかアメリカから進出と言われると、それに踊らされる人が一部にいるようですね。