パナソニックのレッツノートと言えば、堅牢性能は高く、バッテリー駆動時間も高いが、レガシーポートは満載で、何より分厚く、PCとしてのスペックは普通だが、一昔前の仕様でCPUを強化しただけのような製品でした。
それ自体、変わっていない部分を求める方も多いため、需要もあるようですが、だいぶ世代の古い仕様を引きずりすぎ、他社製品との見劣り感が大きすぎるのはどうなんだというのが個人的な印象でした。
最新仕様を採用し薄型軽量になったレッツノートFV1
最近のノートパソコンのトレンドは薄型だけではなく、液晶は狭額縁で、同じ底面積ながらなるべく大きな画面を採用。
液晶のアスペクト比は16:9ではなく、3:2で縦方向に長く。
USB-PD対応で、電源供給の自由度を高く。
Thuderbolt対応で、ケーブル1本で電源供給、外付けディスプレイへの接続、周辺機器等の接続が可能。
大きなタッチパットでジェスチャー操作が可能。
顔認証。
Web会議向けに高性能なマイク、スピーカー機能。
キーボードのバックライト機能。
その他、最新のPCとしての機能を搭載。
これを全て実現したのがレッツノートFV1になります。
従来の仕様を守っている部分
最近の薄型ノートパソコンの多くは、バッテリーは交換不可になっていますが、FV1ではバッテリーの取り外しが可能です。
従来と同じ丸いタッチパッドで、タッチパッドの周辺をなぞるとスクロールできるのは同じで、2本指などでのジェスチャー操作もやりやすくなっている。
ほとんどのレガシーポートに対応。
レガシーポートは本当に必要か
レッツノートFV1に搭載されているポートは、
本体左側が電源、Thuderbolt 4、HDMI、マイク対応ヘッドフォン、USB Type-A
本体右側がVGA、SDカード、USB Type-A、有線LAN
となっています。
一般的にレガシーと言われているのがVGAと有線LAN
削減の対象になっているのが、SDカード、HDMI
さらにUSB Type-Aも減らす傾向にあります。
VGAポートはD-Subなどとも言われていますが、2021年現在VGAでしか接続できないプロジェクターは希少です。
おそらく10年以上前のプロジェクターで、最近の物に比べると大きすぎ、明るくなく、そもそも画質も悪いという問題があります。
このようなプロジェクターを必要としている用途は主に、官公庁などで、納入仕様書にVGAと書いた物をコピーペーストして消してないだけで実際は誰も使っていないという意見もあります。
また、仮にVGAが必須のプロジェクターでもHDMI、VGA変換アダプターを置いておくだけの問題なので、PC本体にVGAを搭載する意味は無いとも言われています。
薄型軽量を実現した上でレガシーポートを搭載するなら大きな問題にはなりませんが、ほとんどの人が使う必要の無い余計な部品を搭載することでの各種コスト、重量増加という問題もあります。
今時の仕様になっているので、他社製品と見劣りする部分はほとんどないですが、少なくともこのシリーズは数年間続くでしょうから、レッツノートではしばらくこのレガシーポートの搭載は続くのでしょう。