ITライター上倉賢のAll About

IT系ライターによる日常

キーノートはストリーミングが楽、今後は展示会もVRと思ったCES 2018

ラスベガスで年初に行われるCESに実際に行くと、とにかく大変だ。

展示会だけならたいしたことは無いが、開幕前に行われるキーノート、プレスカンファレンス、プライベートイベントなどにハシゴしようとすると、日本で満員電車にもまれながら山手線内をあちこち移動するくらいの時間と疲労を経験することになる。

ラスベガスは、カジノホテルの隣に行くだけで、かなりの時間と労力が必要だ。

CESで様々なイベントに出席する場合、1日でカジノホテルやコンベンションセンターを数件行ったり来たりする必要がある。

例えばマンダレイベイからラスベガスコンベンションセンターベネチアン、シーザースパレス、サンズエキスポ、MGMみたいなルートを、朝8時から夜10時くらいまでみたいな日もある。

東京でいえば、池袋、秋葉原、渋谷、四谷、品川、新宿みたいな移動が、早朝から夜まであって、山手線と地下鉄を使おうと思ったら事故で止まってて使えない上に、どこも渋滞みたいな感じ。

普段なら、車やモノレールで行けばすぐだが、このイベントに20万人集まるらしく、渋滞や各種待ち時間がひどく、ラスベガスコンベンションセンターからベネチアンへの移動に1時間かかることもある。

そもそもラスベガスコンベンションセンター内のどこかによって、車やモノレールまでの距離も変わる。

とにかく、移動にコストはともかく、時間がかかりすぎる。

キーノートはストリーミング

こキーノートやプレスカンファレンスのような近年ストリーミング配信される物は、実際に行かないで配信を見る方が楽なのだ。

実際には、その場所に行かないと空気感を含めた体験は出来ないが、場合によっては2時間前には並んでいないと満員で入れない物もあるので、その待ち時間含めて時間がかかりすぎて、効率が悪い。

そのため、空気感などは二の次でストリーミングの方がいいと言うことになる。

実際に現地に行っている場合、キーノートなどの後に、体験エリアを用意していたり、担当者と話が聞けるような物のみ行き、それ以外はストリーミングで視聴というのが、賢い参加方法だ。

ただし、そのストリーミングもまともな場所で観ないとネットが遅くて使い物にならないというパターンもある。

展示会はVRの時代へ

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これからはこの体験エリアや担当者との話も実際に行く必要が無いかもしれない。

VRでの展示会体験をキーノートでデモしたのがCES 2018のインテル

展示会場をVRで体験するようなデモをしていた。

これなら、一般的な事はVR内で自動に説明して、詳しく聞きたい場合だけ世界のどこかにいる担当者につなげるみたいなことも簡単にできそうだ。

とはいいつつ、インテルが最後に実演したのがShooting Starというミニドローンを100台飛ばして光の演技をするような物。

これはベラージオの噴水でもやるようだが、実際に行かないと体験できない物も残り続ける事だけはわかった。

www.intel.com 

Intel Boxed Core i7 i7-860 2.80GHz 8M LGA1156 BX80605I7860

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ローガン・ポール(Logan Paul)のおふざけ動画へのYouTubeの対応は妥当だったのか

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ローガン・ポール(Logan Paul)という、普段からおふざけビデオをYouTubeにアップロードしている人が2018年1月1日にアップロードしたある動画が問題になっています。

該当の動画は青木ヶ原樹海に行った際に、自殺した人を見つけ、いつものようなおふざけをしているという物です。

この動画は批判が集まり、翌日に視聴者数のためにアップロードしたのではないとか、自殺防止の啓蒙のためなどの言い訳を公開しましたが、それについても批判が集まりました。

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実際に、該当のビデオをアップロードする前には、それを予告するTweetを投稿するなどをしています。

該当のビデオは本人が削除したということになっている用ですが、これについてYouTubeがどのような処置をするかに注目が集まりました。

最終的にはチャンネルはそのままで、YouTubeのコミュニティガイドライン違反としたようです。

www.buzzfeed.com

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www.huffingtonpost.com

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YouTubeではコミュニティガイドライン違反になると、YouTubeチャンネルにペナルティが与えられますが、3ヶ月の間に1回のペナルティは実質的に何のペナルティもない状態です。

support.google.com

これに対して、YouTubeチャンネルを削除すべきだという運動も立ち上がっています。

www.change.org

そもそもこのローガン・ポールという人は、日本に来て、他にどのようなビデオを撮影してアップロードしていたのでしょうか。

1月6日現在まだ残っているビデオをみるとわかります。

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全て見るには時間がかかるので、概要を観たい方はこちらのWe The Unicornsがまとめた動画をおすすめします。これだと音声がなくても数分でよくわかります。

日本はもちろん、他の国でも到底容認できないような公序良俗に反するような事をしている事がわかります。

このような行為は日本旅行でたまたまやったのではありません。

普段からこのようなおふざけビデオを投稿している人なので、この人を知っている人にとってはまたやらかしたというような印象のようです。

YouTubeは、動画自体に大きな問題があれば、著作権侵害、コミュニティガイドライン違反でシステム上削除出来るようになっています。

しかし、そこまでは行かないが、問題がある動画をアップロードしている場合、広告の掲載自体が出来なくするようなシステムも用意しています。

今回のコミュニティガイドライン違反は、該当のビデオに対しては妥当なところなのかもしれませんが、他のビデオをみると全体的に問題と言われても仕方が無いチャンネルな事もわかります。

YouTubeではYouTuber専用のスタジオYouTube Spaceを全世界9カ所(2018年1月現在)で展開しています。

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Logan Paulは今回の日本訪問でYouTube Space Tokyoに訪れ、YouTube Space Tokyoの公式Twitterもそれをリツイートしています。

この画像は許可が無いとは入れないYouTube Space Tokyoの入口で撮影した物です。

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しかし、YouTube Space Tokyoは2017年12月25日から2018年1月8日まで冬期休業中ですが、この休業期間中に訪れた可能性があります。

一般のYouTuberでは通常利用出来ない期間でも、YouTube Spaceに訪れるようなことが出来るような、有名なYouTuber(チャンネル登録者数1500万)に対してYouTubeは甘いのではないかという意見もあるようです。

今回の件で本人にとってかなり社会的制裁を受けていますが、この人は単にYouTuberではなく、俳優としても活動しており、自身のファッションブランドもあります。

この件を問題にすればするほど本人を有名にしてしまう可能性もあります。

www.tmz.com

TMZまでこの件を扱い始めています。

今後のこのような行き過ぎたおふざけビデオに対して、YouTube含め関連各所がどのように対処するかが注目となります。

2018年1月11日追記

allaboutkamikura.hateblo.jp

YouTubeがこの件に関して対応しました。

Santa Diss Track

Santa Diss Track

 
Help Me Help You (feat. Why Don't We)

Help Me Help You (feat. Why Don't We)

 
Jake Paul Vs Logan Paul Dis Tape

Jake Paul Vs Logan Paul Dis Tape

 

 

2017年に買って・導入して良かった製品・サービス

年末になると買って良かった物リストみたいなブログエントリーが増えますね。

いろいろなIT関連機器を購入したり使ったりしましたが、日本ではスマートスピーカーが本格的に利用出来るようになったり、それ自体は便利ではありますが、本当に買って良かったと言うまでにはなっていないですね。

Google HomeならDialogflowで遊べるとかありますが、本当に便利になるのはこれからでしょうか。

2017年に買って良かった、大抵の物やサービスは、今までの物よりも性能が上がったとか、ちょっとだけ便利になった物だらけでたいしたことがありません。

その中で数少ない便利になった物を紹介します。

HDMI・ディスプレイ関連

2017年に良かった小物関連はいろいろありますが、強いて言えば、HDMIのディスプレイ関連でしょうか。

HDMI切替機、スプリッターを利用して少ないディスプレイ出力、ディスプレイをうまいことマルチ画面利用時に、各画面に切り替えたり表示したり出来るようになったくらいです。

マルチディスプレイになると便利になりますが、さら複数の機器を使っている場合、ディスプレイを切り替えて使えると非常に便利になります。

Amazonあたりでそれぞれ2,000円くらいで売ってます。

一応リンクを貼り付けましょう。

iBUFFALO HDMI切替器 3台用 リモコン付  Nintendo Switch動作確認済 ブラック BSAK302

iBUFFALO HDMI切替器 3台用 リモコン付 Nintendo Switch動作確認済 ブラック BSAK302

 

これらは2017年に買ったわけでは無く、2017年にHDMIケーブルの配線を見直してうまく使えるようにしたというようなものですね。

ディスプレイも2万円以下で、フルHDの物が買えるので、劇的に便利になるマルチモニタ環境で利用するにはちょうど良いと思います。

HDRだ、4Kだ、8Kだというのももちろん良いですが、画面1つで使っている方は、まずは低コストな物でいいのでマルチモニタを使用しましょう。

本当に使って良かったサービスはG Suite

2017年に導入して本当に良かったと思ったのはGoogleが提供している有料のメールなどのサービスG Suiteです。

現時点で独自ドメインのメールをこちらで利用しているだけですが、今までさくらインターネットで使用していた物よりも明らかに利便性が向上しています。

G Suiteのなにがいいか

スパムが激減

さくらインターネットでもスパムメールの対策は出来ますが、G Suiteのスパム対策は強烈です。今までさくらインターネットで一日数百通届いていたスパムがそもそも届きません。届いても1日数十通程度になってしまいました。

Googleで一部のサーバーをブロックしているらしく、スパムの量が激減しました。

メールの送受信も便利に

メールの送受信は基本的に無料のGmailと同じで、Web画面でも出来ますし、他のメールクライアントでもGmailと同様に簡単に設定が出来ます。

個人でも独自ドメインを使っている方は、下手なサーバーのサービスを使うよりもメールだけでもG Suiteを使った方が断然便利です。

Office 365を使う方法もありますが、多分こちらも便利だとは思います。

中小企業でメールを自社で運用しているような場合にも、断然G Suiteですね。

gsuite.google.com

誰でもできる!G Suite導入ガイド

誰でもできる!G Suite導入ガイド

 
仕事で使える!G Suite スーパー大全 (仕事で使える!シリーズ(NextPublishing))

仕事で使える!G Suite スーパー大全 (仕事で使える!シリーズ(NextPublishing))

 

 

ドンキホーテの2万円パソコンは本当にお得なのか

ドンキホーテが19,800円(税別)のノートパソコンを2017年12月1日より発売するそうです。

パソコンの日本での価格としては激安に見えますが、世界的に見ると普通に安いパソコンの価格でしかなく、性能もそれなりなので慌てて買うことはないです。

ドンキホーテの2万円パソコンは買いか

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簡単にスペックを紹介すると

CPU Intel Atom x5-Z8350
メモリ 2GB
ストレージ eMMC 32GB
液晶 14.1インチ IPS フルHD 
OS Windows 10 Home

このクラスの製品の場合、普通に使えれば良いと思って購入する方も多いですが、それでもけっこう時間がかかります。

例えば、YouTubeを開いて再生することも可能でしょうが、5万円とか10万円くらいで購入できる物と比べるとWebブラウザを立ち上げてYouTubeを再生するまでの時間は数倍遅くなると思われます。

性能だけを見ると使えない事はありませんが、日本で一般的に販売されている製品より性能は低いということを理解した上で購入するなら問題ないでしょう。

また、日本の大手メーカーが用意している充実のサポート窓口もなく、故障対応などは可能でしょうが、使い方相談のようなことはないと思った方が良いでしょう。

それらを踏まえて、2万円の激安パソコンが欲しいというのなら買っても問題ないです。

youtu.be

http://www.donki.com/updata/news/171127_i2wRH.pdf

ドンキホーテのプレスリリース

そもそもパソコンの世界的な価格はどうなってる

例えば日本と同水準の経済のアメリカのパソコン価格はかなり前から日本よりもだいぶ低い水準ですが、数年前から1万円程度で販売されているパソコンがありました。

allaboutkamikura.hateblo.jp

こちらの記事は2016年秋の状況を報告した物ですが、2017年末現在も99ドル(11,000円程度)で販売されているパソコンは多数あります。

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199ドル(22,000円程度)くらいまで幅を広げると、数十機種のChromebookWindowsパソコンが用意されています。

つまり、2万円のパソコンはアメリカでも珍しい物ではないということです。

上の画面キャプチャはFry'sというエレクトロニクス専門店の物ですが、アメリカではTARGETやWal-Martのような総合スーパーでもこのような低価格のパソコンは販売されています。

つまり、アメリカではドンキホーテのような店舗でも2万円以下のパソコンが販売されている風景というのは特に珍しくないということです。

このような低価格パソコンが日本でも販売されても、慌てて買うことはないです。